さて、今回は文房具ネタです。
皆さんはどのようなシャープペンシルをお使いでしょうか?
最近では「クルトガ」や「デルガード」「オレンズ」などの、機能性シャープペンシルが人気ですね。男子中高生には、「スマッシュ」や「S20」などの製図用が、人気でしょうか。
そんな中、今回紹介するのは、キャップ式のシャープペンシルです。通常のシャープペンシルは、後ろをノックすれば芯がすぐにでる訳ですが、キャップ式の場合、キャップを外すという作業が入ります。ちょっと不便なのですが、根強い人気がありまして、今も種類は少ないですが、生産されています。
キャップ式の良いところは、ペン先が保護できることと、高級感があることでしょうか。
今回は現在も販売されている、キャップ式シャープペンシル3本を比較しながら、紹介したいと思います。
ぺんてる 万年CIL ケリー
発売されたのが、1971年と長い歴史を誇るキャップ式シャープペンシルです。キャップ式シャープと言えば、真っ先にこれを思い浮かべる人も多いかと思います。
万年CILは万年筆とシャープペンシルからの造語。最初はケリーの名前は無くて、後からつけられたものです。今も、ぺんてるのホームペーシでは、万年CIL(ケリー)という表記になっているので、万年CILが正式名称といったところでしょうか。
パッと見は高級感のあるデザインなのですが、すべてが金属製ではありません。キャップと中間のローレット部は金属ですが、軸は樹脂で出来ています。ゆえに軽さという部分でのメリットはありますが、高級感では劣ってしまいます。
私の持っているものは、限定カラーとして販売された、シャンパンゴールドです。キャップをした状態だと、全長124.5mmで、重さは21.5g。数値は、私が測った実測値です(以下同)。
キャップを後ろにつけた状態。全長は131.5mmです。後ろにセットすることで、ノック部分が出てきます。
キャップなしの場合は、全長は105.3mm、重さは15.3g。もちろんキャップをつけてもつけなくても、ノックできます。
キャップのほうに消しゴムがついています。キャップだけの状態だと、消しゴムは使えなくて、本体にセットすることによって、使えるようになります。
これがちょっと安っぽく見えるところ。樹脂部分に色むらがあります。これはシャンパンゴールドだけかな?なお、口金は外れません。
キャップのクリップ下側に、「KERRY SINCE1971」とはいってます。発売当初は、”数字の5″が大きく印字されていたことから、”ぺんてる5(ファイブ)”という愛称で呼ばれていたらしいです。
ローレットはすべり止めというよりは、デザインとして入れてると思われます。
芯は、本体後ろ側から入れます。この部分をこうやって見ると、プラスチック感が強いですね。
外せるところをすべて、外してみました。結構、外せますね。
現在のカラーラインナップは、黒、青、オリーブグリーン、スモーキーグレイ、ロゼの5色。価格は税別1,500円です。芯は0.5mm。限定カラーや、0.7mm芯の海外モデルもあって、ネットで検索すると、たくさんの種類がでてきます。
トンボ ZOOM505 sh
「ZOOM」は1986年に作られた、トンボのブランド。独創的なフォルムに、価値をおいているシリーズです。その第1弾として登場したのが、ZOOM505bw。アルミのボディに、万年筆のような極太のキャップ式水性ボールペンでした。翌年には、シャープペンシルが登場。こちらも高級感あふれる、ボディです。
ZOOM505は根強い人気を誇り、今現在も限定品を発売したり、複合型などの新たなラインナップを加え、進化しています。
シャープペンシルとしては、かなり太いですが、握る部分は少し細くなっています。キャップをした状態だと、全長135.0mm。重さは35.9gとかなり重めです。
キャップを後ろにつけた状態。全長は146.0mmです。ノック部分は無く、キャップ自体をスライドさせて芯を出します。
キャップしない場合は、全長は120.4mm、重さは28.8g。
キャップをつけないときは、ノックボタンを押して、芯を出します。
後ろ軸を外して芯を入れますが、消しゴムが一応ついてます。実用性としては、イマイチですが、緊急時には使うことが出来ます。
グリップ部はラバーが使われています。パイロットのドクターグリップのような、プニプニでは無いので、すべりにくくするようにでしょう。口金は外れます。
クリップ下側には、トンボのマークとtombowの文字が入ってます。
外せるところをすべて、外してみました。こちらも結構、外せますね。芯詰まりを考えると、口金が外れるのは、良いですね。消しゴムはオマケ程度の考えで。
現在のカラーラインナップは、シルバー、ブラック、ブラウン、アズールブルー、レッドの5色。価格は税別2,000円です。芯は0.5mmですが、シルバーのみ0.9mmモデルもあります。
三菱鉛筆 ピュアモルト M5-5015
最後に紹介するのは、三菱鉛筆のピュアモルトシリーズの1本。正式名称はピュアモルト(オークウッド・プレミアム・エディション) キャップ式と言います。ピュアモルトシリーズは、軸部分にウイスキーを熟成・貯蔵していた樽を、再利用して使っています。素材としては、オーク(楢)です。この説明をすると、匂いを嗅ぐ人がいらっしゃいますが、ウイスキーの匂いはしませんので(笑)
実はこの樽の手配が大変なようで、ピュアモルトシリーズは欠品すると、再生産に結構時間がかかります。それはさておき、キャップをした状態だと、全長136.5mmで、重さは26.5g。
キャップを後ろにつけた状態。全長は140.6mmです。
キャップを後ろにセットすると、キノコみたいなノック部分が飛び出します。
キャップしない場合は、全長は118.9mm、重さは17.1g。
キャップをしないときは、こちらをノックします。
芯はここから入れます。他の2本と違い、消しゴムはついていません。
グリップ部分も木製です。軸と同じように、使い込めば味が出てくるのが特徴。艶が出るのと同時に、ひび割れなどもでてきます。使い込んだ感がでるのが、良いですね。
キャップ部分はクロームで指紋や汚れがつきやすいのが、ネックか。中間リングにはPURE MALTの文字が刻まれています。
外すところがありません!
カラーバリエーションは無くて、この一種類のみ。価格は税別5,000円と3本の中では、一番高いのです。材料費が、高いのでしょうね。
まとめ
ということで、3本のキャップ式シャープペンシルを紹介しました。改めて数字を比較します。
全長 | キャップ後時の長さ | 本体のみ 長さ |
重量 | 本体のみ 重量 |
価格 | |
KERRY | 124.5mm | 131.5mm | 105.3mm | 21.5g | 15.3g | 1,500円 |
ZOOM505 | 135.0mm | 146.0mm | 120.4mm | 35.9g | 28.8g | 2,000円 |
PURE MALT | 136.5mm | 140.6mm | 118.9mm | 26.5g | 17.1g | 5,000円 |
KERRYは短くて、軽く、コンパクトな作り。値段も手頃ですし、オススメしやすいです。他の人と同じじゃヤダという人には、限定ものや海外モデルもあります。
ZOOM505は、高級感のあるシャープペンシルを使いたいという人に。水性ボールペンも合わせて持つのも、良いと思います。
ピュアモルトは、1本をとことん使い込みたいという人に。ピュアモルトシリーズは、使い込むことに意味があると思います。ちょっと値段が高い気もしますが。最後に私のピュアモルトを。
ボールペンが一番古くから持っているもの。ガンガン使っていたので、ひびや艶など、いい感じになってます。他のものは、まだまだこれからです。右側のものは、印鑑(シャチハタみたいなもの)です。大事にとっておくより、ガンガン使うのがオススメです。
以上、キャップ式シャープペンシル、徹底比較でした。あなたのお気に入りが、見つかりますように。