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2025年の読書記録(読書メーターより)

2025年に読んだ本を、読書メーターのまとめ機能を使って記録しておきます。

2025年の読書メーター
読んだ本の数:101
読んだページ数:29727

負けヒロインが多すぎる! (4) (ガガガ文庫 ガあ 16-4)負けヒロインが多すぎる! (4) (ガガガ文庫 ガあ 16-4)感想
読了日:01月02日 著者:雨森 たきび
前巻で一区切りついて、本巻では生徒会の志喜屋先輩と馬剃にフォーカス。クライマックスはクリスマスイブのレストラン。ここの志喜屋先輩はイラストも含めとっても良い。ただ、ここに至るまでが馬剃による持ち物検査、志喜屋と月之木の過去を経るなど、やや遠回り。かつ、3人のマケインも絡んで、全体的に見ると散漫な印象。前巻終わった時点でどういう方向へ進むのかなと思っていたけど、温水を中心としたハーレム展開で、文芸部を中心として温水、小鞠、八奈見の三角関係に檸檬がちょっかいを入れてくる展開を期待していただけに残念。

伝説巨神イデオン〈1 覚醒編〉 (角川文庫―スニーカー文庫)伝説巨神イデオン〈1 覚醒編〉 (角川文庫―スニーカー文庫)感想
読了日:01月08日 著者:富野 由悠季
正月に映画版を見て積読崩し。TV版のダイジェストであるが、映画版ともまた違い「小説ならでは」のものがある。特にカララの内面やバッフ・クランの背景などが、アニメよりもよくわかる。ただメカの名前などが唐突に出てきて、どういったものか描写がないのは、アニメ前提のノベライズだから仕方がないか。TV版の序盤はソロ星で地球とバッフ・クランの戦闘が繰り返されるが、そこは端折ってしまっているのが残念(これは映画版も)。白旗のくだりなんかは面白いのにね。とりあえず次巻も楽しみ。

伝説巨神イデオン〈2 胎動編〉 (角川文庫―スニーカー文庫)伝説巨神イデオン〈2 胎動編〉 (角川文庫―スニーカー文庫)感想
読了日:01月10日 著者:富野 由悠季
ますます面白くなる第2巻。シェリルとカララの哲学的な会話や、シェリルが会話の中で哲学者の名前をだしつつ考えを整理しイデ≒イデアを語るシーンは、小説ならではの面白さでスリリング。それでいてイデオンの戦闘シーンもしっかり描写されていて、ロボット物小説としての面白さも外していない。アニメ(TV版・映画版)とも違う展開の、キッチ・キッチンの最後が衝撃的で読んでいて辛い。またギジェが終始、イデを手に入れた地球人が善きもので、バッフ・クランは悪しきものではないかと、自問しているのが印象的。次巻も期待。

伝説巨神イデオン〈3 発動編〉 (角川文庫―スニーカー文庫)伝説巨神イデオン〈3 発動編〉 (角川文庫―スニーカー文庫)感想
読了日:01月20日 著者:富野 由悠季
理屈っぽくなりすぎて、ちょっと興ざめになり読むのに時間がかかってしまった。前巻くらいのエンタメとしての面白さも欲しかったかな。映画を見た後で読んだので、戦いの状況を理解できたけど、見てなかったら解らなかったんじゃないかなとも思う。いや、逆に映画を見ずに読んだほうが、小説として楽しめたのではないか?とも。なにはともあれ映画発動編と同じく、みんな死ぬ。映画を見終わった後、凄まじい作品だと思った。小説もほぼ同じような内容であるが、凄まじいというほどの感想を持てなかった。ただ、アニメを理解する参考になると思う。

冬にそむく (ガガガ文庫 ガい 10-2)冬にそむく (ガガガ文庫 ガい 10-2)感想
読了日:01月22日 著者:石川 博品
カラー口絵に続き、タイトルも章もなく始まる本文。しばらく進んだところで、見開きのイラストとタイトル。この映画的な始まりで、一気に引き込まれた。冬が続き、今まで雪が積もることのなかった地域でさえ、雪が降り積もる世界。コロナ禍の世界を雪に置き換えた設定は、現実ではギスギス感だけが拡大されたが、物語では閉塞感とともに美しさがあるように思う。描かれるのは高校生カップルの日常で、それほど大きな事件は起こらず、淡々と描かれる。普段文章どうこうはあまり感じないのだが、描かれる世界も相まって「端正」という言葉が浮かぶ。

読まれる覚悟 (ちくまプリマー新書 478)読まれる覚悟 (ちくまプリマー新書 478)
読了日:01月24日 著者:桜庭 一樹

 

旅立ち: 亜美・終章 (富士見文庫 1-1)旅立ち: 亜美・終章 (富士見文庫 1-1)感想
ジュブナイルポルノの源流といわれる富士見文庫、倉田作品を何作か読んだがどれも下品ではないと感じる。この作品も性行為自慰行為が描かれているが、それほどエロくはなくて物語上の必然、主人公の成長の過程としてのそれらの行為として描かれているような気がする。くりいむレモンリアルタイム世代でであるが、当時はOVAも小説も見ていなくて、こんな物語だったんだと今更ながら関心。ポルノビデオをアニメにしたのではなく、青春小説に官能描写を付加したくらいのイメージ。ホイホイと河野についていく亜美ちゃん、わりと流されやすいのね。

オブザデッド・マニアックス (ガガガ文庫)オブザデッド・マニアックス (ガガガ文庫)感想
読了日:01月30日 著者:大樹 連司
ゾンビ物と思ったら、タイトル通りゾンビ映画愛好者の物語だった。全体的には楽しめたが、終わり方が好みではない。合宿中の南の島でのゾンビ発生からゾンビ映画の知識をもって戦う前半は面白く、ゾンビ映画の蘊蓄も楽しい。中盤以降、ショッピングモールに立てこもってからが、この作品の本当のテーマか?スクールカースト下位の主人公、ゾンビが襲ってくることでスクールカースト崩壊を夢見るも、実際は上位と下位が逆転しただけ、スクールカーストなんて状況によって簡単に入れ替わるし、人間の本質としてはそんなものと。

ボンクラーズ、ドントクライ (ガガガ文庫)ボンクラーズ、ドントクライ (ガガガ文庫)感想
読了日:02月02日 著者:大樹 連司
1999年の高校の映画研究部を舞台に、ヒーローごっこに終始していた男二人と男装の美少女が出会い、ヒーロー物の自主制作映画を作る中で起こる恋愛感情や嫉妬などを描く直球の青春恋愛もの。ちなみに1999年を設定したのは作中でも触れられているが、ヒーロー像が「仮面ライダークウガ」より前の物であるからだろう。作者のガガガでの前2作のようにスクールカーストは絡まず、純粋に恋愛物として楽しめる。役者に監督やカメラマンが、または役者同士が惹かれてしまうのはよくあることで、そのあたりの感情がうまく描かれていると思う。

勇者と探偵のゲーム (一迅社文庫)勇者と探偵のゲーム (一迅社文庫)感想
読了日:02月06日 著者:大樹 連司
序盤70pほど説明ばかりで、物語が始まらず面白くないと思っていたが、物語が動き始めてからは面白くて読むのが止まらなかった。勇者と探偵が解決した事件が物語になる街、それらに関わるということは=死である。そんな中クラスメイトの死。彼女の死は事故死という事で、物語にはならなかった。彼女の死を物語にするために、主人公以外のクラスメイトは立ち上がる… 最後まで面白く読ませてもらったが、こういったメタ的な作品は、やはり苦手。他者の感想を見ると傑作という人も多いけど、正直なところよくわからないというのが感想だ。

消えちゃえばいいのに (富士見ファンタジア文庫 わ 2-1-1)消えちゃえばいいのに (富士見ファンタジア文庫 わ 2-1-1)感想
読了日:02月12日 著者:和智 正喜
面白くて一気読み。同じ部活の女子4人からほぼ同時に告白されたと思ったら、空からあこがれの先輩が降ってくるという、ハーレムラノベ的スタート。死神の少女が登場して主人公のために100人が死ぬと言い、そのリストが渡される。そこからが本当のスタート。100人が様々な方法で死ぬ。ハーレムラブコメかと思ったら、ミステリー的、サスペンス的な展開。サングラスにマスクをした黒いコートの女、いかにも怪しげな行動の少女たち、犯人は誰か?主人公の過去にまつわる話。主人公を中心として、様々な人物が入り乱れ語られる愛の物語。

キミとは致命的なズレがある (ガガガ文庫)キミとは致命的なズレがある (ガガガ文庫)感想
読了日:02月17日 著者:赤月 カケヤ
面白くて一気読み。サイコ・サスペンスっていうのだろうか。読み終えて思うのは、表紙が全てかなと。で、これは叙述トリックになるのかな? ひとつ疑問なのは、過去の事件に関わった人物が同じ学校に集まってしまったのはなぜか、ということ。これが偶然なのか、誰か何かの意図があったのか。そのあたりの理由付けが知りたかったかな。あと、主人公の過去にまつわる話や途切れ途切れになる記憶から真相が浮かんでくる点で、この本の直前に読んだ『消えちゃえばいいのに』とちょっと似ているかなと思う。連続で読まないほうが良かったと後悔。

ダロス (講談社X文庫 9-1)ダロス (講談社X文庫 9-1)感想
読了日:02月25日 著者:鳥海 永行
日本初のOVAをノベライズ。アニメではあまり語られなかったバーソロミュー事件と、第1・2話の部分を小説化。今となってはシンプルな、月開拓移民三世たちの反乱を描く群像劇でなかなかに面白い。ただ地球側の内部抗争もあって、主人公側の描写が薄くなっているのが残念。特に主人公の影が薄すぎるかな。小説ではダロスが何なのか、ほぼ触れられていないので、気になってしまいアニメを見ることに。

宇宙戦艦富嶽殺人事件 (徳間文庫 129-1)宇宙戦艦富嶽殺人事件 (徳間文庫 129-1)感想
読了日:02月25日 著者:辻 真先
ソノラマ文庫で描かれたスーパー&ポテトシリーズの一般文庫進出作品。このシリーズは「読者が犯人」など意外性が売りなのだが、今作では「読者が犯人であり、探偵役を務め、かつ被害者である」。舞台となるのは神戸の大学のアニメ研究会、宇宙戦艦ヤマトのパロディ自主映画「宇宙戦艦富嶽」のフィルムを巡り発生した事故・事件の謎をスーパー&ポテトが解き明かします。すでにこのシリーズを読んでいたら、読者が犯人というところから、なんとなくオチは想像できるかもしれないが、それも含めてこのシリーズの面白さだろう。

NORA (講談社X文庫 16-1)NORA (講談社X文庫 16-1)感想
読了日:02月28日 著者:中田 玲子
御厨さと美の漫画を原作としたOVAのノベライズ。天才科学者の作り出した人工頭脳がネットワークをジャックして、月やコロニーを含めた地球圏を混乱させ、核爆弾を発射する宣言する。その危機を救うのが、あどけない少女NORAだったという物語。漫画やアニメだとビジュアルでNORAの可愛さが成り立つのだろうが、小説ではその魅力が今ひとつ伝わらず。特に前半はアクシデントに巻き込まれ戸惑うだけで、特別な能力・魅力はなくて、それ故に解決に至るともいえるが… 物語的にもキャラ的にも魅力が今ひとつといったところ。

お嬢様のメイドくん (一迅社文庫)お嬢様のメイドくん (一迅社文庫)
読了日:03月01日 著者:大樹 連司


俺の教室にハルヒはいない (角川スニーカー文庫)俺の教室にハルヒはいない (角川スニーカー文庫)
読了日:03月05日 著者:新井 輝


俺の教室にハルヒはいない2 (角川スニーカー文庫)俺の教室にハルヒはいない2 (角川スニーカー文庫)
読了日:03月06日 著者:新井 輝


俺の教室にハルヒはいない (3) (角川スニーカー文庫)俺の教室にハルヒはいない (3) (角川スニーカー文庫)
読了日:03月10日 著者:新井 輝


俺の教室にハルヒはいない (4) (角川スニーカー文庫)俺の教室にハルヒはいない (4) (角川スニーカー文庫)
読了日:03月12日 著者:新井 輝


理由(わけ)あって冬に出る (創元推理文庫) (創元推理文庫 M に 1-1)理由(わけ)あって冬に出る (創元推理文庫) (創元推理文庫 M に 1-1)感想
読了日:03月14日 著者:似鳥 鶏
古典部やハルチカと並ぶ、青春ミステリシリーズの人気作という認識で手に取る。色々と引っかかるところがありながらも楽しく読めた。ただ、なんとなく好きになれない。事の真相的なところで、高校生が犬や猫じゃあるまいし、人を学校に匿うのか?というのが一番の疑問。食料とか風呂とかどうしたんだろう。探偵役の先輩のもって回ったやり方も謎解きとしての爽快感もあまりなかったし、色々と残念に思えるところも。ただ、これがデビュー作だし、キャラ的には面白いので今後に期待。ちなみにtoi8版の装丁で読んだのだけど、表紙の女子は誰?

さよならの次にくる <卒業式編> (創元推理文庫) (創元推理文庫 M に 1-2)さよならの次にくる <卒業式編> (創元推理文庫) (創元推理文庫 M に 1-2)感想
読了日:03月16日 著者:似鳥 鶏
短編集なんだけど次巻に続くなので、連作短編集前編。葉山くん小学生時代の第1話、葉山君初恋の人の疑いを晴らす第2話、伊神さん中学生の時の第3話、伊神さん卒業式の第4話の全4篇。間に断章ということで、2pほどの意味深な話が入る。前巻に比べたら、それぞれちょっとした謎解き。第1話は小学生にそんな事出来るか?と思う。それに人を閉じ込めて、そのままにする小学生ってあり得るのかな。架空の物語だから良いんだけど、微妙な感じ。第2話は文句なく面白い。葉山君には頑張ってもらいたいけど、伊神さんには敵わないんだよね。

さよならの次にくる<新学期編> (創元推理文庫) (創元推理文庫 M に 1-3)さよならの次にくる<新学期編> (創元推理文庫) (創元推理文庫 M に 1-3)感想
読了日:03月18日 著者:似鳥 鶏
ついにメガネっ娘登場。伊神先輩の後を継いで、この娘とのバディ物になるのかと思いきや、第7話からの意外な展開。序盤の話や前編のあの話がこういう風につながってくるのか!真相はこうだったのか!と驚かされる。特に前巻の第4話はもやもやが残ったのだが、本巻を読めばきっちりと伏線が張られていたんだなと納得。バラバラであった短編が後半に来てそれぞれのつながりが明らかになりつつ、最終的な落ちにつながる連作短編集の醍醐味を味わった。これは面白い。

まもなく電車が出現します (創元推理文庫)まもなく電車が出現します (創元推理文庫)感想
読了日:03月20日 著者:似鳥 鶏
謎解きよりもラブコメ的な「今日から彼氏」が面白い。謎解き的にはシンプルな「嫁と竜の~」か。表題作は動機がおかしくないか?放ったらかしの絵を傷つけたのを隠す必要はあるのか?1m四方のジオラマをどうやって一人で運び込んだのか?第2話も葉山くんが長い付き合いの友人のアレルギーを知らなかったのはちょっと疑問。今回は葉山くんについに彼女が出来るけど、毎回、美少女が葉山くんに近づいてくるけど成就せず、最終的に残るのはあの人なのがいいね。ちなみに日常の謎系ミステリ、人は死なないけどドロっとした感情を見せつけられるよね。

いわゆる天使の文化祭 (創元推理文庫)いわゆる天使の文化祭 (創元推理文庫)感想
読了日:03月23日 著者:似鳥 鶏
やられた、と思いつつも、読みたいのと方向性の違う作品だったなと。葉山くんたちの青春模様や伊神さんが謎を解き明かす物語が読みたいのに、これでは「作者が驚かせてやろうという姿勢」が先に来た作品になっている。もう一度読み直さないと正しくは理解できない気がするが、もう一度読もうという気にならない。一番の疑問は文化祭の飲食系の中止問題。劇薬が盗まれたと思わせてのHPやポスターの文言ゆえに納得できたのに、劇薬が盗まれていなかったでは、この中止の判断はどうなのか?となってしまう。脅迫があったから中止はありえるけど、(続

昨日まで不思議の校舎 (創元推理文庫)昨日まで不思議の校舎 (創元推理文庫)感想
読了日:03月25日 著者:似鳥 鶏
序盤は展開がゆっくりでモヤモヤしたが、後半は事件の解決からさらにもう一回展開があって楽しめた。ただ七不思議に絡めた事件は、わざわざそんなにめんどくさいことするかなと思うものではあった。そういえば第1巻でも吹奏楽部の女たらし男子がでていたと思うが、今回も吹奏楽部ではないものの似たような男子がでてきて、若干ワンパターン、定型的なキャラが多いような。創元推理文庫だから無理だろうけど、このメンバーで謎解きのない青春ものを読みたいと思ったりもする。

家庭用事件 (創元推理文庫)家庭用事件 (創元推理文庫)感想
読了日:03月26日 著者:似鳥 鶏
このシリーズ、やはり短編のほうが面白い。今回は「優しくないし健気でもない」が秀逸。この設定はシリーズ第1作の頃から考えられていたのだろうか?最初からチェックしてみたくなる。 その他の話も面白いが、表題作は犯人を許しちゃうのか。こんなやつ隣に住んでいたら嫌だから、普通なら大事にして引っ越しさせるよね。エントランスのしっかりしたマンション、家の鍵はかけないって話聞いたことがあるけど、本当なのかな。あと今回もミノ大活躍だけど、このキャラが嫌いだ。なぜああいった行動をするのだろう。

ライトノベル50年・読んでおきたい100冊ライトノベル50年・読んでおきたい100冊感想
読了日:03月28日 著者:太田 祥暉
ラノベに興味を持って過去作品を知りたいとなった時に導線となる1冊。発売前から取り上げられる作品はわかっていて、そのセレクトに文句はない。50年の歴史で多数出版されたものの中から100作品に絞ると、有名作ヒット作、評価の定まったものになるのは仕方がない。期待したのはセレクトされた作品から、プラスどういった作品が紹介されるか?だったのだが、作者の別作品が紹介されているくらいで、広がりがなかった。言い方悪いけど無味無臭に感じる。セレクトや解説に選者の趣味嗜好・偏愛があると、もっと読み物として面白いと思うのだが。

卒業したら教室で (創元推理文庫)卒業したら教室で (創元推理文庫)感想
読了日:03月28日 著者:似鳥 鶏
現在と12年後、実際の事件を参考に書かれた作中作と3つの時間軸が交差する凝った構成。目次を見た時点でちょっと面食らったが、解りづらさもなく楽しめた。柳瀬さんが卒業ということで物語も一区切り、この巻で終了でも不満はないかな。で、今回の謎はちょっと無理矢理感があって、謎ではないなと思っていたら… 高校生の恋愛模様としては、みんなスッキリした終わりで良かったのではないだろうか。続きがあるとすれば、葉山くんと新入生・翠ちゃんのコンビの物語でもよいかな。柳瀬さんが二人の仲をちょくちょくチェックしに来る感じで。

わたしたちの田村くん (電撃文庫 た 20-1)わたしたちの田村くん (電撃文庫 た 20-1)感想
読了日:03月29日 著者:竹宮 ゆゆこ
竹宮ゆゆこデビュー作。不思議系少女、クールツンドラ系少女と特徴のない地味系男子とのドタバタラブコメ。ヒロイン2人はラノベ的テンプレ美少女に見えるんだけど、それぞれに事情があり、主人公が積極的にアクションを起こしていくことで、ヒロインたちがその事情により閉ざしていた心を開いていくことになる。全体的に主人公の心の動きが饒舌に語られていて、空回り感がちょっと鼻につくところもあるが非常に面白い。ヒロインよりも主人公が魅力的に感じ、それが最終的にタイトルになっているのだろう。

わたしたちの田村くん2 (電撃文庫 た 20-2)わたしたちの田村くん2 (電撃文庫 た 20-2)感想
読了日:03月30日 著者:竹宮 ゆゆこ
有耶無耶に終わった前カノとの関係を引きずったまま、新しい出会いがあり、その人は自分に積極的に言い寄ってくる場合、どういう態度、行動をすべきか?という内容。前巻であまり楽しめなかった「主人公の空回り部分」がずっと続くような展開で、あまり楽しめなかった。これ、二人のヒロイン同士の関わりがなく、修羅場的場面がないから楽しめないのかな。むしろ前巻にもあった番外編が面白い。キャラ的には伊欧が良いかな。

クトゥル-怪異録: 邪神ホラ-傑作集クトゥル-怪異録: 邪神ホラ-傑作集感想
読了日:04月02日 著者:菊地秀行
ラブクラフトは未読でクトゥルーについてはよくわからないが、それでも楽しく読めた。結局、クトゥルーの邪神なり、アイテムが出てくれば範囲内ということだよね。ホラーと銘打たれているが、幻想だったり推理だったりSFだったりで意外とバラエティで良かった。佐野史郎『曇天の穴』これがデビュー作。どこまでが夢で、どこからが現実かわからない幻想的出来事。カメラをキャメラと書くなどちょっと気取った感じが鼻につくが、こういう幻想譚は好き。小中千昭『蔭洲升を覆う影』ドラマのノベライズらしい。他の人の感想を読むと、(続

あきない世傳 金と銀 源流篇 (ハルキ文庫 た 19-15 時代小説文庫)あきない世傳 金と銀 源流篇 (ハルキ文庫 た 19-15 時代小説文庫)感想
読了日:04月03日 著者:髙田郁
NHKのドラマが面白くて読むことに。時代小説は山田風太郎くらいしか読んでないので、実質初めてのようなもの。普段読んでいる小説には出てこない言葉があったりして、新鮮に感じる。ドラマでは描かれてなかった父と兄の話が意外と長く、主人公の聡明さは二人の影響が大きいのだと改めて思う。時代的には女性に厳しい時代、その中をどうやって生き抜いていくのか、ドラマで内容は一応知っているが、それでも先を読みたくなる。

蚊コレクション (電撃文庫 J 28-1)蚊コレクション (電撃文庫 J 28-1)感想
読了日:04月08日 著者:飯野 文彦,田中 哲弥,田中 啓文,牧野 修,小林 泰三,森 奈津子
プレイステーション2で発売された、アクションゲーム「蚊」のノベライズ。内容的にはコメディあり、SFあり、ホラーありとバラエティに富んでいて、SFアンソロジーとして楽しめる。今となっては超豪華メンバーで、万人向けではないが、ちょっと変わった作品が好きな人には刺さるのではと思う。独自の世界観がすごい牧野修「虫文」と、百合SFという体裁でオチの効いた森奈津子「タタミ・マットとゲイシャ・ガール」が好き。

あきない世傳金と銀 (ニ) (ハルキ文庫 た 19-16 時代小説文庫)あきない世傳金と銀 (ニ) (ハルキ文庫 た 19-16 時代小説文庫)感想
読了日:04月15日 著者:高田 郁
「商い戦国時代」に名乗りを上げるべく、女衆からご寮さんになる主人公。この「商い戦国時代」というフレーズが、この小説をよく表しているなと。また、とりあえずご寮さんになったもののの、その中途半端な立ち位置を「鵺」と表すところが面白い。実際、主人公のその美貌・能力を考えると「鵺」ならずとも「化け物」であるのは間違いない。本巻ではまだ主人公は勉強中といったところで、旦那の弟が嫌味なところもありつつ、商才のあるところがしっかり描かれている。その姿を主人公が同じ「鵺」であると、共感を抱くところがポイントか。

いとみち (新潮文庫)いとみち (新潮文庫)感想
読了日:04月20日 著者:越谷 オサム
面白くて一気読み。訛が強くて人見知りだが、先輩メイドいわく「背がちっちゃくて黒髪ロングでメイド服で貧乳で泣き虫でドジっ娘で方言スピーカーで、おまけに和楽器奏者?あんた超人か」な主人公が、コンプレックスを乗り越えていく青春成長物語。祖母とのセッションシーン、ギタリストはギターで会話するなんて言われるけど、それと同じように三味線で会話しているのが最高に良い。物語終盤の主人公の演奏シーンも、漫画『to-y』や『BECK』と同じように、読んでいて音楽が聞こえた。登場人物全員、良い人たちばかりで気持ち良い物語。

いとみち 二の糸 (新潮文庫)いとみち 二の糸 (新潮文庫)感想
読了日:04月20日 著者:越谷 オサム
面白くて、2・3巻一気読み。主人公の高2の青春。新しい環境に戸惑う高1、今後の決断を迫られる高3と違い、一番青春を謳歌できるのが高2。本巻では気になる男子との出会い、親友とのちょっとした仲違いなど、一人ぼっちだった中学の時では出来なかった経験をし、成長する姿が描かれる。また、先輩メイドの将来への向けての動きなどもしっかり描かれていて、はやく次が読みたくなる。個人的な読みどころとしては、主人公が三味線で親友とともに歌ったり、披露宴で民謡の歌い手と共演するところ。三味線でも主人公が一人でなくなってきている。

いとみち 三の糸 (新潮文庫)いとみち 三の糸 (新潮文庫)感想
読了日:04月21日 著者:越谷 オサム
どこをとっても面白くて、多分、青春成長物語として完璧な作品だと思う。その中でも個人的には三味線の演奏シーンが大好きで、祖母の大会における超絶演奏、主人公の後輩メイドへの怒りにまかせた演奏、新人メイドとのセッションバトル、どれもカッコよくて、今までこんなにカッコいい演奏シーン、小説では読んだことがない。ホント津軽三味線はロックなんだよね。エディ・ヴァン・ヘイレンが祖母を訪れるのは外連味ありすぎたけど、祖母の偉大さを見せるのにはこれも良い演出か。わずかながらの不満は、早苗の受験がらみの話が無かったことくらい。

いとみち (新潮文庫)いとみち (新潮文庫)感想
読了日:04月22日 著者:越谷 オサム
三部作一気読みした後、勢いで映画を見てからの再読。映画との対比で読んでみた。映画にはメイド服に三味線という絵面的強さ、三味線の音という武器がある。小説にはそれらはないのだが、映画以上に主人公が三味線を弾く姿が見え、その音が聞こえてくるのはなぜだろう。映画では最後の演奏が、カタルシスを呼ぶということでエンタメとして楽しい。主人公の成長を描くという面で見れば、内面を語れる小説のほうがより感じとれる。結局、優れた作品は表現が違っても楽しめるということなのだろう。

蓬莱学園の初恋 (富士見ファンタジア文庫 33-1)蓬莱学園の初恋 (富士見ファンタジア文庫 33-1)感想
読了日:04月29日 著者:新城 十馬
一目惚れした女の子を10万人の生徒の中から探す、ドタバタコメディ。こういう追いかけっこ的な物語はあまり好きではないが、ここでは蓬萊学園の校舎や交通網、女子寮を舞台とすることで、この巨大学園の紹介も兼ねているのだなと思う。直情型の主人公及びコンビを組む着流しの男、両方ともバカっぽくて全く共感できず読んでいて飽きてくるのだが、それをフォローする金髪の女性の存在が効いていて、なんとか終盤まで読み進めることができた。そして、最後は意外とシリアスな展開で、終わってみれば満足な読後感。悪くはない。

蓬莱学園の犯罪 上 (富士見ファンタジア文庫 33-2)蓬莱学園の犯罪 上 (富士見ファンタジア文庫 33-2)感想
読了日:05月04日 著者:新城 十馬
十万人の生徒の巨大学園、蓬萊学園を舞台にした作品第2弾前編。主人公も変わり前巻とは全く違うテイスト。前巻がドタバタコメディで終盤までに突っ走ったのに対して、本巻では序盤からシリアスな展開。ギャンブルとお金、学園を舞台に陰謀渦巻く経済小説といえるだろう。江戸時代の藩札ならぬ「学札」はどういう風に印刷したり、価値を保っているのだろうと思ってしまうのだが、そこは突っ込んではいけないのだろう。どういう結末を迎えるのか、次巻に期待。

蓬莱学園の犯罪 下 (富士見ファンタジア文庫 33-3)蓬莱学園の犯罪 下 (富士見ファンタジア文庫 33-3)感想
読了日:05月08日 著者:新城 十馬
最終的になんじゃこれ?な感想。ギャンブル的な勝負があるのかと思っていたが、陰謀的駆け引きの応酬でラストに向けての盛り上がりや爽快感はなかったかな。群像劇なのは良いとして、登場人物が多すぎてセリフを誰がいっているのかよくわからないことも多く、また中心となる人物がないのでどこに感情移入すればよいのかわからず。もう少し登場人物絞って、シンプルな方がわかりやすかったのかな。物語のラストも、黄金生徒証の持ち主も意外で、やってること自体は面白いのだろうが、これが楽しめたかというとそうではないというのが正直な所。

弁天女子寮攻防戦: 蓬莱学園 (富士見ファンタジア文庫 33-7)弁天女子寮攻防戦: 蓬莱学園 (富士見ファンタジア文庫 33-7)感想
読了日:05月09日 著者:新城 十馬
「初恋」「犯罪」と読んでハマらなかったので、「魔獣」を飛ばして、短編集を読むことに。長編だと風呂敷の広げすぎが若干鼻についていたので、短編集を選択したのは正解だった。十万人の生徒ですごい規模の出来事よりも、こういう身近なところで起こるレベルの話のほうが楽しめる。表題作はちょっと規模の大きな話でこれまで同様イマイチ楽しめなかったけど、それ以外の短編は面白かったな。「冒険者求む!」はこういう探検もの好き。話し広げすぎず、学園内のこういうのでいいんだよ、と思う。「弁天女子寮攻防戦」はまず、主人公の設定が嫌で。続

パーフェクト・ラブレター (富士見ファンタジア文庫 33-8 蓬莱学園 恋愛編)パーフェクト・ラブレター (富士見ファンタジア文庫 33-8 蓬莱学園 恋愛編)感想
読了日:05月13日 著者:新城 十馬,雑破 業,賀東 招二
蓬萊学園を舞台にした恋愛アンソロジー。雑破業「トキメキ以上、初恋未満」便利屋の少年が、恋に恋する少女に男子を紹介するうちに、自身が少女を好きになってしまう物語。プロローグ的な話で、もう少し先が読みたくなってしまう。
賀東招二「ポバティーズ・パラダイス」90年代のBボーイ系を主人公とした、珍しいタイプの恋愛もの。良い意味で蓬萊学園の多様性を見せてくれた。ドタバタで進めつつ、最後にシリアスな話題を混ぜ込み決着をつけるスタイルは、前作の「弁天寮~」同様、物語づくりのうまさを感じ、さすがだなと。続

17歳17歳
読了日:06月20日 著者:橋口 譲二


雨乞い部っ! 1 (講談社ラノベ文庫 あ 3-1-1)雨乞い部っ! 1 (講談社ラノベ文庫 あ 3-1-1)感想
読了日:08月09日 著者:青柳 碧人
00年代後半から10年代前半にかけて、「学校の階段」「ベン・トー」などの、謎部活モノがラノベで流行した。これもその流れと思い、期待して読んだのだけど、結果は残念としか。雨乞いをスポーツにするという、意味不明なところが面白いんだけど、そこだけ。キャラも全体的に、うざキャラが多く、魅力的なキャラがあまりいない。ギャグもスベリ気味だし。それ以上に残念なのは、合間に入るお天気中継話。これが圧倒的にテンポを悪くしているし、物語にかかわらなくて、意味不明としか思えない。続

ライトノベルよ、どこへいく: 一九八〇年代からゼロ年代までライトノベルよ、どこへいく: 一九八〇年代からゼロ年代まで
読了日:08月18日 著者:山中 智省


まほり 上 (角川文庫)まほり 上 (角川文庫)感想
読了日:08月19日 著者:高田 大介
初読み作家。民俗学ミステリが好きなので、興味を持って読む。冗長とはいわないが、二重丸の御札の話や、学芸員、研究員の話がくどく感じた。話の筋としては、主人公の母の出自を探る物語だと思うのだけど、それほど関係がなさそうな話が長々と続いた印象。これらがいかに関わってくるのか。主人公と少年が出会ってから、やっと面白くなってきた。最終的に主人公の母の出自と、少年が出会った少女がつながってくるのだろうけど、ちょっと展開がゆっくり過ぎたか。いずれにしろ下巻に期待。

まほり 下 (角川文庫)まほり 下 (角川文庫)感想
読了日:08月20日 著者:高田 大介
前半はやや理屈っぽくて、読むのに苦戦したが、中盤以降、少年の行動からの大立ち回りが面白くて引き込まれた。ただ読み終わえて振り返ると、不満点が多い。主人公の母の出自が、オチとなるのだが、こっち側にもっと踏み込んでほしかった。研究員の話が、民俗学をエンタメとして楽しんでいる人間としては、否定されているようで…… いきなりでてきた変人学者が、答えを導くのも不満。結局のところ、学者先生たちの講釈を聞いているような物語、そういうのが逆に面白くあるのかもしれないけど、その部分は楽しめなかったかな。

部活アンソロジー1 「青」 (ファミ通文庫)部活アンソロジー1 「青」 (ファミ通文庫)感想
読了日:08月24日 著者:更伊俊介,ほか
わりと正統派なのは「B.E.T」「バビ部」「サルと踊れば」の3つ。ホラーテイストの「宵下様探索部」、先生側の事情を描いた「理由なき反逆部の誰も知らない最初で最後かつ最大の戦いとその後日譚」、ひたすら笑える「たたくぶ」の3つは異色作。バランスよく収録されていると思う。個人的には「サルと踊れば」「たたくぶ」の2つが、全くベクトルの違う面白さで好きです。「たたくぶ」は賛否両論かもしれませんが、良いアクセント。ただ、どの作品も短編ながらも、しっかりと読ませてくれる作品で、次の「春」も期待。

部活アンソロジー2 「春」 (ファミ通文庫)部活アンソロジー2 「春」 (ファミ通文庫)感想
読了日:08月27日 著者:野村美月,ほか
部活アンソロジー第2弾。日日日「根暗男子のバスケットボールが」が正統派な運動部モノとして楽しめた。それ以外はちょっとひねった部活モノ。1番楽しめたのは、岡本タクヤ「俺たちの部活動は~」で、ギャグものとして笑える。読み終えると、あとがきにあった長編作品をポチってしまった。石川博品「地下迷宮の帰宅部」は最初はそのファンタジー設定に、ポカーンだったけど、読み進めるうちにハマってきて、これはこれでありかと。「インセンシティ部」と「モ部」は結末が似たような印象で、並び順で損をしていると思う。全体としては良作ぞろい。

ホラーアンソロジー1 “赤" (ファミ通文庫)ホラーアンソロジー1 “赤” (ファミ通文庫)感想
読了日:08月29日 著者:綾里 けいし
ホラーが苦手なのは理不尽だから。なぜこの人はこういったことをするのか?が説明されず、もやもやしてしまうことが多い。幽霊だから、異常者だからって。このアンソロジーも同じで、これこそがホラーがホラーたる所以なのかもしれないけれど。その点、本巻収録の、榊一郎「ヴァーティカル」は理にかなった内容で、その恐怖は味わえたのだけど、これはこれで、ホラーなのか?SFサスペンスでは?なんて考えてしまう。ホラーというのは、ある種の理不尽な残酷さを楽しむものなのかもしれない。そう考えると本巻は、楽しめるアンソロジーであった。

ホラーアンソロジー2 “黒" (ファミ通文庫)ホラーアンソロジー2 “黒” (ファミ通文庫)感想
読了日:09月01日 著者:日日日,ほか
ホラーのイメージは「恐怖とグロ」と考えているので、そういう意味では、収録作にホラーは少なかったかな。だから面白くないというわけではない。どちらかというと怪奇とか幻想とか、そういった風味で、バラエティに飛んでいるといえばよいか。特に石川博品作品が幻想小説として面白かった。ホラーとしては、やはり綾里けいし作品が飛び抜けているかな。ホラーアンソロジーとしては、物足りなさが残るかもだけど、ホラーと考えずに読めば、良きアンソロジーだ。

僕の学園生活はまだ始まったばかりだ! (ファミ通文庫)僕の学園生活はまだ始まったばかりだ! (ファミ通文庫)感想
読了日:09月02日 著者:岡本タクヤ
部活アンソロジーの短編が面白かったので、こちらも。万能の天才だが残念な性格の主人公と腹黒なヒロインが、学園の部活を巡ってドタバタを起こすギャグラノベ。まず主人公の残念な思考や言動が面白い。新聞部の女子、柔道部の漢、探偵部の探偵と死体役、忍者などなど、どれもキャラが立っているうえに、主人公とのやり取りも面白い。内容的には、ボッチ主人公が自分の居場所を見つけるという、ありがちなものではあるが、それは特に気にならなかった。いにしえのジャンプの名作漫画「奇面組」や「燃える!お兄さん」を思い出してしまった。

神奈川県警「ヲタク」担当 細川春菜7 哀愁のウルトラセブン (幻冬舎文庫 な 42-12)神奈川県警「ヲタク」担当 細川春菜7 哀愁のウルトラセブン (幻冬舎文庫 な 42-12)感想
読了日:09月04日 著者:鳴神響一
犯人が誰か?というより、ヲタク話が楽しいシリーズ第7弾。今回はウルトラセブンについてのウンチク満載。さらに撮影地巡りにもなっていて楽しめる。ウルトラセブンといえば、実相寺昭雄監督作品と金城哲夫脚本作品の話となるのは、必然。「ウルトラセブンと金城哲夫と沖縄」、過去の映像作品が神格化されていく時に、付加されていく話を巡っての悲しい結末。制作当時はエンタメ作品をつくっていたはずが、あとづけで勝手な解釈をされてしまうことへの是非を問いかけてくる。第2次怪獣ブーム世代だけど、やはりウルトラセブンは別格だよね。

神奈川県警「ヲタク」担当 細川春菜 (幻冬舎文庫)神奈川県警「ヲタク」担当 細川春菜 (幻冬舎文庫)感想
読了日:09月04日 著者:鳴神 響一
オタク話が楽しいシリーズの第1作目。第5・7作目を先に読んだ人間からすると、1作目は意外とミステリーとしてしっかりしている感じ。地取り・鑑取りから、たどり着かないところに、オタクの話を通じてたどり着くスタイルは第1作目にして完成していて、読んでいて楽しい。今回は鉄オタの話で、まあ、撮り鉄に関しては色々と問題があるので、今回の事件はさもありなん、という感じ。いかに、撮り鉄が同じ鉄オタから嫌われているのか、よく表現されているな、と。

神奈川県警「ヲタク」担当 細川春菜2 湯煙の蹉跌 (幻冬舎文庫)神奈川県警「ヲタク」担当 細川春菜2 湯煙の蹉跌 (幻冬舎文庫)感想
読了日:09月06日 著者:鳴神 響一
オタク話が楽しいシリーズ第2弾で、今回は温泉がテーマ。温泉好きにもいろいろあるんだなと、改めて知る。全体的に楽しく読めたが、ひとつ嫌なところが。冒頭の支援班のメンバーによる春菜いじり。インテリな人たちの嫌な一面的な表現なのか、こういう人たちはたしかに存在するが、冒頭から気持ちよくないんだよね。これがあることで、捜査一課の浅野さんがカッコよく見える効果があるのもわかるのだが……

神奈川県警「ヲタク」担当 細川春菜6 万年筆の悪魔 (幻冬舎文庫 な 42-11)神奈川県警「ヲタク」担当 細川春菜6 万年筆の悪魔 (幻冬舎文庫 な 42-11)感想
読了日:09月06日 著者:鳴神 響一
オタク話が楽しいシリーズ第6弾。今回は万年筆で、実用性とは別のところでの価値が語られている。イタリア製の万年筆をイタ万て呼ぶと、はじめて知った。文房具・万年筆の販売員をしていた身から言わせてもらうと、海外製の万年筆より日本製のものが、日本人にあっていて良いと思うんだけど、最終的には多くの人が海外ブランドに吸い込まれていくんだよね。ただ、作中で日本製のモノの良さも語られているのがうれしい。今回は殺人方法にちょっと疑問もあるのだけど、総じて面白いのはいつものとおり。

そらいろな (電撃文庫 い 2-9)そらいろな (電撃文庫 い 2-9)感想
読了日:09月09日 著者:一色 銀河
若草野球部の一色銀河が、再び野球を題材にしたラノベ。肘を壊した天才投手と女子高生監督、題材は良いし、試合が始まると面白いのだが、前半がいろいろと残念。ラノベらしくしようとして、メイド服だの食事を作りに押しかけたりだのとしたのだろうけど、全部裏目。そもそも野球部に誘われて高校に来ているのに、顧問の先生に挨拶にいかないとか、キチンと野球部の説明を受けないとか、上下関係に厳しいスポーツに打ち込んでいた人間の設定として、おかしくて。続

正捕手の篠原さん (MF文庫 J せ 1-1)正捕手の篠原さん (MF文庫 J せ 1-1)
読了日:09月11日 著者:千羽カモメ


拝み屋の遠国怪奇稿 招かれざる伝承の村 (ポプラ文庫ピュアフル Pみ 6-9)拝み屋の遠国怪奇稿 招かれざる伝承の村 (ポプラ文庫ピュアフル Pみ 6-9)感想
読了日:09月12日 著者:峰守 ひろかず
民俗学要素を絡めた怪奇・伝奇もの。拝み屋とカメラマンが因習の残る村で出会う、怪奇的な出来事を解決したり、しなかったり。第1話は妖怪ハンター的だったので、この路線かと思ったら、第2・3・4話で違う方向性をみせてくれて、バラエティに富んだ作り。各話のタイトルが仰々しいのも楽しい。わりとあっさりめで、サクッと楽しむのに良い1冊。

妖怪解析官・神代宇路子の追跡 人魚は嘘を云うものだ (メディアワークス文庫)妖怪解析官・神代宇路子の追跡 人魚は嘘を云うものだ (メディアワークス文庫)感想
読了日:09月14日 著者:峰守 ひろかず
民俗学的要素を絡めたミステリ。思っていたより、警察モノ的というか、探偵モノ的というか、バディものだった。人魚に関する知識がてんこ盛りなのが面白く、終盤の展開もそれほど意外という訳では無いにしろ、二転三転として楽しめた。

千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫 ひ 5-1)千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫 ひ 5-1)感想
読了日:09月15日 著者:裕夢
アニメ化放映前に。面白くてイッキ読みしたが、好きなタイプの話ではない。あらすじを読んだ時点で「野ブタをプロデュース」的なものと感じており、物語的な新鮮さは特にない。ラノベとしては、リア充を主人公にしたことが新しさではあるのだろうけど。ただ主人公には1ミリも共感できず、非リア充の健太目線での楽しみとなった。地の文が色々と鼻についたけど、全体的に会話が面白かったかな。健太のその後が読みたいと思ったけど、どうやら2巻以降、主人公のラブコメらしいので、続きを読みたいとは思わない。アニメで楽しむことにしよう。

初恋芸人 (ガガガ文庫 な 9-1)初恋芸人 (ガガガ文庫 な 9-1)感想
読了日:09月16日 著者:中沢 健
失恋小説。女性と接することが少ない男性にとって、女性はよくわからん、ということなのだろう。それにしてもヒロインは、少々ヒドイ気がするけど。ただ、男性が女性に求めたものと、女性が男性に求めるものが違ったということは、往々にしてあることなので、これもひとつの経験として受け入れるしかないわけで。主人公のヒロインとの決別の仕方は、お笑い芸人としてよかったのではないか。主人公が漫才コンビで成功することを祈るのみ。

学園者!: ~風紀委員と青春泥棒~ (ガガガ文庫 お 9-9)学園者!: ~風紀委員と青春泥棒~ (ガガガ文庫 お 9-9)感想
読了日:09月18日 著者:岡本 タクヤ
『僕の学園生活はまだ始まったばかりだ』に続いて、この作者の学園モノはなかなか面白い。日常の謎+トラブルシューターものといえばよいのか。校内で起こるトラブルを風紀委員が解決していくというもの。スクールカーストを巡る意見が交わされる第4章がとくに面白い。「俺ガイル」以降の青春モノとしては、やや普通というか、従来からの王道的というかで、目新しさがないところが弱点なのだろう。キャラも立っていてよいだけに、続きがないのは残念。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)
読了日:09月18日 著者:渡 航


弱キャラ友崎くん Lv.1 (ガガガ文庫 や 2-1)弱キャラ友崎くん Lv.1 (ガガガ文庫 や 2-1)
読了日:09月20日 著者:屋久 ユウキ


ジャナ研の憂鬱な事件簿 (2) (ガガガ文庫 さ 11-2)ジャナ研の憂鬱な事件簿 (2) (ガガガ文庫 さ 11-2)感想
読了日:09月23日 著者:酒井田 寛太郎
1巻がハマらなかったので積んであったが、この度読んでみたところ、これが面白い。1巻だけで判断しちゃいけなかった。第1話の耳なし芳一の解釈、第2話「手紙」のなんともいえない後味の悪さ、1巻で少し触れられていた主人公の過去話「キマイラ~」どれも楽しめた。1巻にあった大立ち回りのような解決でなく、謎を解きつつ、それを被害者や関係者に伝えることが正しいことなのか?がこの作品のテーマなのだろう。謎解きだけなら物足りなさが残るが、青春成分がよく効いていてよいのではなかろうか。

ジャナ研の憂鬱な事件簿 (3) (ガガガ文庫 さ 11-3)ジャナ研の憂鬱な事件簿 (3) (ガガガ文庫 さ 11-3)感想
読了日:09月23日 著者:酒井田 寛太郎
2巻で耳なし芳一の解釈を楽しませてくれたが、3巻の第1話では絵画の解釈・謎解きを楽しませてくれる。このあたりバラエティ感があって良い。またお泊りイベントも、ありきたりなラノベっぽくならないところに好感が持てた。第2話は胸糞の悪い話で、結末がつらい。第3話はユリというキャラが、段々と解像度が上がってきて魅力的に見えてくる。お嬢様ヒロインより、いいんじゃないかなと。それにしても、憂鬱な真相ばかりだ。

ジャナ研の憂鬱な事件簿 (4) (ガガガ文庫 さ 11-4)ジャナ研の憂鬱な事件簿 (4) (ガガガ文庫 さ 11-4)感想
読了日:09月23日 著者:酒井田 寛太郎
相変わらず面白いのだけど、第1話の写真部の先輩たち、奇術部の人や軽音部の3年たちと同じパターンというか、敵役に魅力がないのが欠点かも。第2話で問いかけてくるのは、謎を解いたとしても、それが誰のためになるのか?ということ。事件自体が憂鬱なものなんだけど、それを解き明かしたとてまた誰かが憂鬱になってしまうという…… 第2話の終わりから第3話で、ヒロイン交代。やはりお嬢様ヒロインより、ちょっとギャルっぽいヒロインのほうが、この物語にはしっくりくる。お嬢様の「もやもやします」は、やっぱり古典部っぽいから。

ジャナ研の憂鬱な事件簿 (5) (ガガガ文庫 さ 11-5)ジャナ研の憂鬱な事件簿 (5) (ガガガ文庫 さ 11-5)感想
読了日:09月24日 著者:酒井田 寛太郎
最終巻は意表を突くエピソードが、第1話2話と続く。ソ連時代の収容所の話に、親友の結婚話。もう少し青春ものっぽいエピソードが読みたかったけど、これはこれでありか。ただ18才で結婚のエピソード、肉体関係があったのかどうか書かれていないけど、あまりにも相手のことがわからない状態で、結婚まで突っ走るっていうのは、ちょっと理解し難い。キャラ自体、チャラいキャラながら、もう少し思慮深いところがあるように感じていただけに。最後はいい感じに終わったけど、少し物足りなさも感じたのは、なぜだろう。

ジャナ研の憂鬱な事件簿 (ガガガ文庫 さ 11-1)ジャナ研の憂鬱な事件簿 (ガガガ文庫 さ 11-1)感想
読了日:09月25日 著者:酒井田 寛太郎
2巻を読んだら面白くて、5巻までイッキ読みしたあと、もう1度1巻を読んでみた。1巻と2巻以降の1番の違いは、やはり大立ち回りでの解決。主人公と親友が格闘技をやっていることが、ひとつの柱になっている1巻。2巻以降は、その部分が徐々になくなっていくことで、面白さが増したように思う。個人的に求めていたのは、知による解決で力での解決ではないんだよね。

変人のサラダボウル (4) (ガガガ文庫 ガひ 4-18)変人のサラダボウル (4) (ガガガ文庫 ガひ 4-18)
読了日:09月27日 著者:平坂 読


変人のサラダボウル (5) (ガガガ文庫 ガひ 4-19)変人のサラダボウル (5) (ガガガ文庫 ガひ 4-19)
読了日:09月28日 著者:平坂 読


千の剣の舞う空に (ファミ通文庫 お 5-1-1)千の剣の舞う空に (ファミ通文庫 お 5-1-1)感想
読了日:10月01日 著者:岡本 タクヤ
岡本タクヤデビュー作。交通事故で空手を諦めた主人公は、ネットワークゲームで世界最強を目指していた。ネットで出会い、行動をともにしていた女剣士が、現実世界のクラスメイトで…… 夢を諦め、他者と壁を作るようになっていた主人公が、クラスの中心的な存在の女子と関わることにより、変化していく。しかし、その女子にも秘めた過去があって…… ネットと現実の世界での関わりで、他者との関わりに変化を見せる主人公を描く、わりと爽やかなのボーイ・ミーツ・ガール。惜しむらくは、タイトルとイラストか。

少年泉鏡花の明治奇談録 (ポプラ文庫ピュアフル Pみ 6-7)少年泉鏡花の明治奇談録 (ポプラ文庫ピュアフル Pみ 6-7)感想
読了日:10月03日 著者:峰守 ひろかず
少年時代の泉鏡花を主人公とし、怪異の謎を解く怪奇ミステリ。怪異を期待するけど、実際には怪異ではなくて……といった展開。各話、泉鏡花作品をモチーフにしていて、鏡花作品へのアプローチにもなっている。これを読むと、鏡花作品を読んでみたくなるが、多分挫折するだろうな…… 短編が各話面白い上に、最後にコンビを組む車夫の物語で盛り上がる、連作短編集の醍醐味を味あわせてくれる。

少年泉鏡花の明治奇談録 城下のあやかし (ポプラ文庫ピュアフル Pみ 6-78)少年泉鏡花の明治奇談録 城下のあやかし (ポプラ文庫ピュアフル Pみ 6-78)感想
読了日:10月05日 著者:峰守 ひろかず
少年時代の泉鏡花を主人公とし、怪異の謎を解く怪奇ミステリ第2弾。車夫の持ち込む怪異にまつわる噂話を、泉鏡太郎が解き明かしていくスタイルは前作通り。カッパを巡る「貝の穴に河童の居る事」が今回の中では1番面白く思える。軍人の妻となった元華族の女性雪や、山の民のその後など、もっと続きが読みたいが、続刊はないみたいで残念。

帝都フォークロア・コレクターズ (メディアワークス文庫)帝都フォークロア・コレクターズ (メディアワークス文庫)感想
読了日:10月07日 著者:峰守 ひろかず
民俗学におけるフィールドワークをおこなう、男2女1のグループ「彼誰会」。ロシアの血を引く銀髪のイケメンと落語家くずれの口八丁のチャラ男、なぜか動物に懐かれる少女とキャラは個性的。柳田国男の指示を受け、訪れた先で妖怪の話を聞いて回るが、実は……な、著者お得意の展開。主人公キャラたちが特殊能力系というか、現実離れしていて、謎を解くよりもアクション系の物語。妖怪モノを期待すると、肩すかしかもしれないが、民俗学を絡めたライトな読み物としては楽しめる。

ネクロダイバー: 潜死能力者 (角川ホラー文庫 66-10)ネクロダイバー: 潜死能力者 (角川ホラー文庫 66-10)感想
読了日:10月09日 著者:牧野 修
電撃ゲーム文庫『蚊コレクション』で、短編の「虫文」を読んで興味を持ってこちらも。死者が残す怨念が蟲文となり、そこから発生する名無しと呼ばれる怨霊のようなもの。それを退治するのが、死の一歩手前で存在するネクロダイバー。基本的にはゴーストハントものであるが、「蟲文」「守護蟲」「黄泉書簡」などの造語による世界観が独特で面白い。死神や此岸でコンビとなる女性との関係など、未消化で終わっている部分もあり、この1冊だけでは物足りなさも感じた。面白要素満載なだけに、続きが無いのは残念。

隣人は真夜中にピアノを弾く (ガガガ文庫 く 1-12)隣人は真夜中にピアノを弾く (ガガガ文庫 く 1-12)感想
読了日:10月14日 著者:陸 凡鳥
ラノベでハードボイルド、こういったのを出せるガガガ文庫はすごい。まぁ、ハードボイルドの定義はしらんけど、装丁含めてかなり良い。探偵モノに「悪魔」という要素をトッピングしてラノベに仕立てていて、これがなかなかに楽しい。タフなヒーローの活躍でなく、悩み葛藤するヒーロー。設定的にズルい部分もあるけど、魅力的である。物語的には、最後は仕事に疲れたおっさんの愚痴っぽくて、私のような人生に疲れたおっさんにには、共感マシマシで楽しい。

蔵の中・鬼火 (角川文庫)蔵の中・鬼火 (角川文庫)感想
読了日:10月15日 著者:横溝 正史
横溝といえば金田一しか知らなくて、こんな怪奇幻想小説を書いていたとは驚き。昭和10年くらいの作品なので、知らない言葉や慣習・風習?もあるみたいで(漢字も難しいし)、100%理解できたかはわからないが、雰囲気を味わうだけでも楽しいかも。私が読んだ角川文庫は「鬼火」タイトル、緑304の21。後にタイトルが「蔵の中・鬼火」になったようだが、収録作品は変わらず。1981(昭和56)年に映画化された際に、表紙違い版があるようです。2018年に新装版「よ5」でも同じく「蔵の中・鬼火」で計4種類の表紙があります。

傷だらけの遠い明日: ブロークン・フィスト2 (富士見ミステリー文庫 33-2)傷だらけの遠い明日: ブロークン・フィスト2 (富士見ミステリー文庫 33-2)
読了日:10月18日 著者:深見 真


野ブタ。をプロデュース野ブタ。をプロデュース感想
読了日:10月26日 著者:白岩 玄
今、アニメで放送されている「千歳くんはラムネ瓶のなか」と比較するために読んでみた。クラスでうまく立ち回っている男子(おそらく1軍男子)が、イジメが原因で転校してきた太った男子を変えていく物語。いじめられっこを笑われ者にして、クラスになじませていくという、今となってはアクロバティックな方法。イジメからイジりに変わったことによって、救われているというのが、なんとも。学生時代の人間関係って、やはり特殊できっかけひとつで、どうとでも転ぶんだなと。いい意味でも悪い意味でも。

千歳くんはラムネ瓶のなか (2) (ガガガ文庫 ひ 5-2)千歳くんはラムネ瓶のなか (2) (ガガガ文庫 ひ 5-2)感想
読了日:11月05日 著者:裕夢
アニメが放送延期になってしまい、続きが気になったので読むことに。思っていたのと違った……が素直な感想。もう少し青春モノ的な展開かと思ったら、ストーカー問題を解決する話で、その解決方法もやや疑問。トラウマ克服にあれはない。中盤までのチーム千歳のわちゃわちゃした感じが良かったので、その方向で話が進むと良かったんだけど。1巻は文章が色々と鼻についたのだけど、本巻では慣れたのかそれほど。1巻は作者もデビュー作だから、力が入りすぎてたんだろうと勝手に納得。プロローグとエピローグはよくわからなかったけど。

千歳くんはラムネ瓶のなか (3) (ガガガ文庫 ひ 5-3)千歳くんはラムネ瓶のなか (3) (ガガガ文庫 ひ 5-3)感想
読了日:11月08日 著者:裕夢
1・2巻は正直ビミョ~なところもあったが、3・4巻が面白いと聞いていたので期待して読んだ。結果、面白かった。ラノベ臭さがなくなり、青春小説のような感じ。序盤のチーム千歳に波風を立てる明日姉が、ちょっと意外だったが楽しくて。二人の逃避行は、田舎から初めて都会を訪れた時の不安や憧れを思い出す。物語は学園ものの王道、進路を巡る話で最後に主人公が背中を押すのは、1・2巻と同じパターンのよう。違うのはテンプレ的な悪役を用意していないところか。でも、これを読んだ文学好きな男子は、みんな明日姉に惚れるやろ。

千歳くんはラムネ瓶のなか (4) (ガガガ文庫 ひ 5-4)千歳くんはラムネ瓶のなか (4) (ガガガ文庫 ひ 5-4)感想
読了日:11月12日 著者:裕夢
評判通りの面白さ。バスケ部キャプテンになった陽の苦悩と、千歳の過去を重ね合わせて、ひたすらに上を目指す人とその周囲との温度差が生む軋轢が描かれている。いろんなことから逃げてきた私なんかは、千歳や陽の暑苦しい正論に耳が痛かったが、物語としては最高だった。千歳の過去もわかり、これでひと区切りといったところ。前巻で明日姉に惚れ、本巻で陽に惚れる。

超時空戦記レイディア超時空戦記レイディア
読了日:11月17日 著者:布施 はるか


負けヒロインが多すぎる! (ガガガ文庫 あ 16-1)負けヒロインが多すぎる! (ガガガ文庫 あ 16-1)
読了日:11月18日 著者:雨森 たきび


負けヒロインが多すぎる! (2) (ガガガ文庫 あ 16-2)負けヒロインが多すぎる! (2) (ガガガ文庫 あ 16-2)
読了日:11月20日 著者:雨森 たきび


負けヒロインが多すぎる! (3) (ガガガ文庫 ガあ 16-3)負けヒロインが多すぎる! (3) (ガガガ文庫 ガあ 16-3)
読了日:11月20日 著者:雨森 たきび


負けヒロインが多すぎる! (4) (ガガガ文庫 ガあ 16-4)負けヒロインが多すぎる! (4) (ガガガ文庫 ガあ 16-4)
読了日:11月21日 著者:雨森 たきび


このライトノベルがすごい! 2026このライトノベルがすごい! 2026
読了日:11月28日 著者:


あそびのかんけい (ファンタジア文庫)あそびのかんけい (ファンタジア文庫)感想
読了日:12月02日 著者:葵 せきな
このラノ2026圧倒的1位作品ということで。メインの登場人物3人が3人とも、隠し事をしている、もしくは本音を話さない。これをして、あそびのかんけい、ということか。舞台となるのがボードゲームカフェで、隠したり隠されたりの騙し合い。ゲームが人生の一部で、人生もまたゲームのようなもの、みたいな。第1章を最新の出来事、そこから遡った時点から2章が始まり、いったん結末を迎えたあと、最終章は物語の始まりの時点に戻るという、凝った構成。読み終えてから、あらためて第1章を読むとまた違った見え方がするのが面白い。

負けヒロインが多すぎる! (5) (ガガガ文庫 ガあ 16-5)負けヒロインが多すぎる! (5) (ガガガ文庫 ガあ 16-5)感想
読了日:12月04日 著者:雨森 たきび
佳樹回。過去の言動を見るかぎり、佳樹にお兄様以外の好きな人ができることは、ほぼありえないわけで、今回の言動は、読者をミスリードするためのものに見えた。それ以外にも、ぬっくんと3人の行動があり、全体的に散漫な印象で楽しめなかった。しかし、読後しばらくして振り返ってみると、アニメにすれば見栄えがいいなと。全体を貫くテーマはバレンタインデー、八奈見さんとの豊川稲荷訪問、檸檬との中学訪問、小鞠とチョコ作り、最後の高校訪問と、四分割で考えたとき、それぞれ相手を変えた話になっていて、それぞれに盛り上がりがあると。

負けヒロインが多すぎる! (6) (ガガガ文庫 ガあ 16-6)負けヒロインが多すぎる! (6) (ガガガ文庫 ガあ 16-6)
読了日:12月11日 著者:雨森 たきび


負けヒロインが多すぎる! (7) (ガガガ文庫 ガあ 16-7)負けヒロインが多すぎる! (7) (ガガガ文庫 ガあ 16-7)
読了日:12月14日 著者:雨森 たきび


変人のサラダボウル (6) (ガガガ文庫 ガひ 4-20)変人のサラダボウル (6) (ガガガ文庫 ガひ 4-20)
読了日:12月15日 著者:平坂 読


神奈川県警「ヲタク」担当 細川春菜3 夕映えの殺意 (幻冬舎文庫 な 42-8)神奈川県警「ヲタク」担当 細川春菜3 夕映えの殺意 (幻冬舎文庫 な 42-8)感想
読了日:12月17日 著者:鳴神 響一
オタク話が楽しいシリーズ第3弾で、今回はアニメの聖地巡礼がテーマ。色々とアニメタイトルがでてくるが、本筋としてはラブライブネタ。ただミステリとしては決定的におかしなところが。殺人事件の被害者の婚約者に、最初の捜査で警察がたどり着けなかったこと。これ、おかしいよね。普通、婚約者の女性側から警察にアプローチあるはず。それで婚約者の言葉から真相にたどり着くのだから、おかしなものである。まぁ、謎解きを楽しむ物語ではなく、ウンチクを楽しむものなので、そのあたりは良しとするべきか。

町の本屋はいかにしてつぶれてきたか: 知られざる戦後書店抗争史 (1079) (平凡社新書 1079)町の本屋はいかにしてつぶれてきたか: 知られざる戦後書店抗争史 (1079) (平凡社新書 1079)感想
読了日:12月24日 著者:飯田 一史
本屋がいかに商売として難しいのかがわかる本。商売をしたことがある人ならよく分かるだろうけど、粗利が22%(原価率78%)、かつ販売価格の決定権は出版社という状態がいかに異常か。薄利多売でやっていけない町の本屋がいかにあがいてきたがよく分かる。やはり再販制度を見直さないかぎり、無理じゃないかな。地方では、町の電気屋カメラ屋など商店街にあったものは皆、ショッピングモールに集約されているので、本屋もまたそうなっていくのかなと。個人的には、出版点数が多い現状、品揃えの少ない小さな書店にあまり立ち寄らないかなと。

産霊山秘録 (ノン・ポシェット は 1-7)産霊山秘録 (ノン・ポシェット は 1-7)感想
読了日:12月30日 著者:半村 良
まさしく大河伝奇ロマン。1~2章ごとに、時代を変え主人公を変え描かれる連作短編的大河物語。時代を変える者作る者、もしくはその周辺には、能力者集団匕一族があった、と。ただの時代小説に終わらず、場所を超える、時を超えるといったSF的要素を絡め、最後までイッキに読ませてくれた。オシラサマの存在が、じゃっかん未消化な感じがしたけど、竜馬の時代で終わりとなったのかな。またトミーが令子との間に子供を作らなかったのは、なぜだろう。自身の血に絶望があったのだろうか。

不可触領域 (角川文庫 緑 375-27)不可触領域 (角川文庫 緑 375-27)
読了日:12月31日 著者:半村 良
旅行の帰り道、霧の中で豹に襲われ、逃げ込んだ先の建物にはナマケモノと三人の遺体……ホラーミステリ的導入から、真相はSF的で。市全体の人間を洗脳してしまうというアイデアも面白いし、洗脳の向かう先を結末で提示。ある意味民主主義の欠点とでもいえる、少数の意見を尊重するために、全体の進行が滞ってしまう問題を扱っている。洗脳という行為をおこなう側が、受ける側になった時の、突き放したような結末もまた見事。伝奇ロマン作品とは、また違った味わい。直木賞候補になったというのも納得。

以上です。

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