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【文房具】初心者にもオススメ! 1000円万年筆、6本を書き比べてみた。

さて、今回は初心者向けに販売されている、1000円万年筆を書き比べてみました。

1000円万年筆

万年筆と聞くと、高いのでは無いかと思う方も多いと思います。最近は若い人にも手に取ってもらいやすいように、1000円の万年筆が多数販売されています。高級な物と比べ、ペン先がステンレス(高級な物は金が使われます)であったり、軸がプラスチックであったりと、安いなりの理由があるのですが、これがなかなか馬鹿にした物ではありません。

以前から、1000円万年筆はあったのですが、2013年にパイロットがカクノを発売してから、注目されるようになりました。最近は手書きの手紙・年賀状も見直されております。万年筆で書いた文字には、個性が出るということで、万年筆を手に取る方も増えました。

2018年の記事によると、「万年筆の国内出荷額は2016年度に46億5000万円で、13年度比で23.3%増えた。」と報道されていました。

書き味に関しては、金のペン先を持つ高級な物には、及ばないかもしれません。しかし、筆圧をかけなくてもいい、書き味の良さは、ボールペンとは比較にならないほどなめらかです。

今回は私の持つ、1000円万年筆6本を書き比べます。書き味には人それぞれの受け取り方、好みがありますので、これらの評価は絶対ではありません。参考程度に読んでいただければと思います。

書き比べしてみる

今回は、インクカートリッジは使わず、つけペン方式で書き比べました。ということでインクフロー(インクの出の良さ)に関しては、評価できません。

あくまでもペン先の感触、書き心地、持ち心地の部分での評価となります。ペン先の太さは、クリアーキャンディのMF(中細)を除き、すべて細字です。

このような形で、ペンを何度も持ち替えながら、漢字を書いてみたり、縦線横線斜め線を書いたりして、比較してみました。

私は試筆をするときは、現住所である「奈良県大和郡山市」と書くことにしています。住所はよく書く、書き慣れている漢字なので、書き味や書きやすさがよく分かる気がします。

「永」をいう字を書くのは、トメ、ハネ、ハライとすべての要素が含まれている漢字だから。パイロットの万年筆用試筆紙には、太さ見本として、この字が印刷されています。

それぞれを比較して評価してみました。硬さや重さは、相対的な評価なので、この6本の中では、ということです。参考程度に見てください。

それでは個別に、見ていきます。

セーラー万年筆 ハイエースネオ

サイズ:最大径φ13.5mm 全長136mm 重量:10.6g ペン先:ステンレス ペン種:細字 価格:1,000円+消費税

ハイエース ネオ万年筆

ハイエースネオは2009年に登場、なかなかの歴史があります。無印万年筆に負けず劣らず、シンプルなデザイン。本体が樹脂で、キャップがアルミ製。軽いのが好みの方は、キャップを外して使うとかなり軽いです。

ペン先の硬さ かたい
持つ部分の太さ 細い(φ9.3mm)
重さ 軽い 10.6g(4.9g)

持つ部分の太さは私の持つ位置、ペン先から約30mmくらいの位置を測ってます。重さはインクカートリッジ無しの状態での、実測値です。かっこ内はキャップ無しの重さです。

ペン先はかたいです。シャープな書き味でカリカリ感が強い。ハイテックCなどのゲルボールペンの書き心地が好きな方には、オススメ。キャップを外すと、わずか4.9gと全6本中1番の軽さです。

見た目はチープな感じですが、細かい字を書きやすく、個人的には気に入っている1本です。

最近ではインクグルメが流行っているということで、クリアボディのバージョンもあります。コンバーターを利用して、中に何色のインクがはいっているのか、わかりやすいですね。

ハイエース ネオ クリア万年筆

セーラー万年筆 クリアーキャンディ ミルク

サイズ:最大径φ16.5mm 全長135mm 重量:11.0g ペン先:ステンレス ペン種:MF(中細) 価格:1,000円+消費税

こちらは2013年に、セーラー万年筆から販売された物で、現在は生産終了となっています。雑貨テイストで良いと思ったのですが、あまり売れなかったようです。

元々は1976年から78年に販売されていたクリアーキャンディシリーズ。その当時は累計で400万本売れたそうです。2011年に復刻され、2013年にこのミルクが追加となりました。

カクノより先に販売されていたのですが、販売力の差があったのか、負けてしまいました。

ペン先の硬さ かたい
持つ部分の太さ 太い(φ10.5mm)
重さ 軽い 11.0g(6.1g)

ペン先はハイエースネオと同じくらいの硬さ。書き味も同じく、カリカリ感のある物になってます。軸が太くて軽いので、持ち心地はよいです。

クリアーキャンディシリーズは、デザインが好みの分かれどころ。メーカーとしては、女性をターゲットにしているので、男性は手を出しにくいでしょう。

パイロット カクノ

サイズ:最大径φ16.0mm 全長131mm ペン先:特殊合金 ペン種:EF(極細)・F(細字)・M(中字) 価格:1,000円+消費税

カクノ | 製品情報 | PILOT
はじめての万年筆が、愛着のあるペンになる。シンプルで使いやすい万年筆、カクノ。

2013年の登場するや、万年筆としては、大ヒットした商品。元々は、小学生向けの商品として企画されたので、子供でも使いやすいように、デザインされています。

ペン先の硬さ かたい目
持つ部分の太さ 太い(φ11.1mm)
重さ 軽い 11.4g(7.6g)

ペン先はセーラーの2本ほど、かたくは無いですが、ちょっとかたいレベル。また、カリカリ感もセーラーほどでは無い。軸は太くて、グリップ部は三角形になっているのもあって、持ちやすいです。

書き味、持ちやすさ、ともに万人に受けるように、うまくまとめている印象。実用性としては、1番オススメできます。デザインに高級感が無いところだけが、マイナス。

無印良品 アルミ丸軸万年筆

サイズ:最大径約φ10mm 全長137mm 重量:約20g ペン先:ステンレス ペン種:細字 価格:1,090円(消費税込)

アルミ丸軸万年筆 | 無印良品
カートリッジは(15-139040)アルミ丸軸万年筆用インクカートリッジ・黒2本入りが対応しております。キャップ装着時:全長約13.7cm、太さ直径約1cm、重量約20g

私が購入したときは、税別1,100円だったのですが、今は値下がりしているようです。無印らしいシンプルなデザイン。グリップ部分は滑りにくいように、ローレット加工されています。

ペン先の硬さ かたくも無く、柔らかくも無く
持つ部分の太さ 細くも無く、太くも無く(φ10.1mm)
重さ 重い 18.9g(14.5g)

ペン先は、かたくも柔らかくも無く、中間といったところ。F(細字)にしては、線が太いとレビューされていることが多いようですが、私が書いた限りはそれほど太く感じませんでした。ペン先がシュミット(ドイツ)製という話も、ネットにはあふれています。海外製は日本製に比べ、同じFでもちょっと太いのです。

軸もキャップも金属製で、ずっしりした重みがあります。重量感のある筆記具が好きな方には、オススメ。見た目は細いですが、持つ部分は他と比較して、それほど細くありません。

ローレット加工や、キャップをはめるところの細工など、作りがよく、さすが無印といったところです。デザイン重視の方には、オススメです。

OHTO F-Lapa FF-10B

サイズ:最大径φ13mm 全長141mm 重量:16g ペン先:スチール ペン種:細字 価格:1,000円+消費税

万年筆 F-LAPA - OHTO
MADE IN Japan ちょうどいい太さのスタンダードデザインカートリッジタイプで使いやすい。 これから万年筆を使いたい人にピッタリです。 黒インクカートリッジ1本入 FF-10NB -BK(ブラック):4971516016228 -BN(ブラウン):4971516016235 -SV(シルバー):49715160...

アルミボディでなかなかの高級感があります。ペン先にはGERMANYの表記があります。購入したのは、たしか細字だったと思うのですが、太さに関しての表記はありません。こちらも生産終了になっているようです。後継として、FF-10NBが販売されているようですが、長さや重さは少し違うようです。

ペン先の硬さ やわらか目
持つ部分の太さ 細い(φ9.2mm)
重さ やや重め 13.3g(7.9g)

ペン先はやわらか目。もちろん金ペンのような、柔らかさはありませんが。私は筆圧が強めなので、線が太くなってしまいます。若干、苦手な書き心地です。

試しているときに、書き出しがかすれることが、時々ありました。胴軸の段差も持つ位置によっては、気になってしまうかもしれません。

プラチナ万年筆 プレジール

サイズ:最大径φ15.0mm 全長142.5mm 重量:15.4g ペン先:スチール ペン種:0.3(細字)、0.5(中字) 価格:1,000円+消費税

プレジール | プラチナ万年筆

2010年発売、カートリッジを差し込んだまま1年経ってもインクが固まらない「スリップシール機構」を搭載しています。この機構が本当にすごい。1月くらい放っておいても、ペン先は全然乾きません。

私が持っている物は、古いタイプのためペン先が黒く塗装されています。現在の物は、銀色です。

ペン先の硬さ やわらか目
持つ部分の太さ 太い (φ10.7mm)
重さ 重い 15.5g(7.4g)

ペン先はやわらか目で、書き心地はすべるような感じ。こちらも苦手な書き心地です。

軸の高級感やカラーバリエーション、ペン先が乾きにくいスリップシール機構と、すべるような書き心地が好みの方には、こちらがオススメです。

まとめ

以上、6本の書き比べでした。万年筆は人によって、書き味の好みが分かれます。持ち方や筆圧によっても、感じ方が違います。試してみてから買うのが、1番です。ただ、高級万年筆と違い、試筆ができないことが多いのが実情です。

カクノとプレジールは、百貨店などの万年筆売り場では、比較的試筆できることが多いので、この2本の書き心地を比べてみて、自分に合った書き心地を見つけるのも手だと思います。注意するのは、同じ線幅の物で比較すること。F(細字)ならFどうしで。F(細字)とM(中字)で比較した場合、Mの方が絶対に書き心地は良いですので。

軽いのが好き、重いのが好き、ペン先はかた目がいい、やわらか目がいい、色々あると思いますが、とりあえず1本買うとしたら、私はパイロット カクノをオススメします。見た目は置いておき、実用性としては、かなり良いと思います。ペン先の太さも、極細、細字、中字と3種類ありますし、カラーバリエーションも多いので、お気に入りの1本も見つけやすいと思います。

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