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2022年4月の委託ボックス。

昨年6月から、大阪阿倍野にある大吉堂さんで、委託ボックスを借りて古書店の真似事をやっています。この4月8日に棚を入れ替えたので、報告です。

2022年4月の委託ボックス

現在、大吉堂さんで借りている委託ボックスは2つ。

まずは1つ目の紹介。こちらはライトノベルをメインとしています。

今月は集英社文庫コバルトシリーズに力を入れてみました。今月のおすすめはなんといっても、氷室冴子『少女小説家は死なない!』です。私が2004年以前のライトノベル収集の指針としている、大森望・三村美依『ライトノベル☆めった斬り!』に紹介されていてずっと気になっていた本。少女小説業界や作家を題材にした、ハチャメチャコメディです。

出版されたのが、1983年ともう40年近く前なのですが、全く古臭くなくて面白いのひと言。ただ、女性って怖いと思ってしまうかも。

それ以外に眉村卓『逃げ姫』、菊地秀行『トワイライト・レディ』、夢枕獏のコバルトシリーズ3作品に、豊田有恒編『ロマンチックSF傑作選』『ホラーSF傑作選』とわりとレアなコバルトシリーズを揃えています。

今回のおすすめ、もうひとつが高畑京一郎『タイム・リープ上下』と静月遠火『パララバ』です。あえて並べてみたのですが、『時をかける少女』から『タイム・リープ』へ、そして『パララバ』へと、ジュブナイルSFの流れを感じていただければと。

1995年初出の『タイム・リープ』は名作ラノベとしてよく挙がる作品ですが、再販もされていないので、ブックオフなどでも見かけることも少なく、やや入手困難。電子書籍として販売はされているのですが、紙派としては残念。

静月遠火『パララバ』は、2008年の電撃小説大賞「金賞」受賞作。あとがきで高畑京一郎『タイム・リープ』に影響を受けたことが書かれています。内容はパラレルワールドを舞台設定にした、ミステリ風青春小説。ビブリオバトルを扱った、山本弘『世界が終わる前に BISビブリオバトル部』で紹介されていて知った作品です。若干の物足りなさがあるものの、佳作です。

もうひとつの棚には、先月からエイ文庫から出版されたカメラ・写真関連の本をメインに、70~80年代のSF・エンタメ小説などを揃えています。

個人的には、小松左京の短編集がおすすめ。小松左京というと、『日本沈没』や『さよならジュピター』、『首都消失』など映画化もされたの大作をイメージしがちですが、短編集もその発想や切れ味の鋭さなど、面白いです。

これらの棚は2022年4月8日時点の写真です。売れてしまっている場合があるかも知れませんので、その時はあしからず。

大吉堂 コドモ心のヒミツキチ - 大阪市阿倍野区の古本屋
大阪市阿倍野区にある古本屋です。YA(ヤングアダルト)、児童書、ラノベ、ミステリ、SF、ファンタジーなど、物語の本を中心に扱っています。
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