昨年6月から、大阪阿倍野にある大吉堂さんで、委託ボックスを借りて古書店の真似事をやっています。本日、5月9日に棚を入れ替えたので、報告です。
2022年5月の委託ボックス
現在、大吉堂さんで借りている委託ボックスは2つ。
まずは1つ目の紹介。こちらはライトノベルをメインとしています。
先月は集英社文庫コバルトシリーズを展開したのですが、夢枕獏作品以外は売れず。なかなかレアな作品を揃えたつもりだったのですが、もうひとつでした。今回は古本市などで手に入れたものや、読もうと買ったけどなかなか読まないでそのままになっていたハヤカワ文庫作品など、ちょっとバラエティに揃えてみました。
オススメは富士見ミステリー文庫から出版された、深見真『ブロークン・フィスト 戦う少女と残酷な少年』です。第1回富士見ヤングミステリー大賞受賞作で、帯には有栖川有栖の「これは体育会系新本格ミステリーだ」のコメント。
出版された当時は2ちゃんねるで色んな意味で話題になっていたようです。密室殺人でトンデモトリックな作品なのですが、格闘技と絡めた展開はなかなか面白いと思います。
四天王寺春の大古本祭りで仕入れたちょっとした珍品、電撃ポストカード文庫『バトルファイターズ 餓狼伝説』も出品。
それ以外にも、アニメージュ文庫や宮本昌孝初期作品など、今回はバラエティに取り揃えてみました。
下段は先月までは、カメラ・写真本を並べていたのですが、今回で撤収。5月に入ってまとめて5冊ほど売れたのですが、やはり大吉堂さんの客層とはあわなかったかなと。
で、今回はミステリー特集。栗本薫の伊集院大介シリーズの初期作品を手に入れたので、出品してみました。あらためて読むと、若干展開が遅いかなと思いますけど、読み応えは充分。特に伊集院大介初登場となる『絃の聖域』は、長唄の世界を舞台に、芸を極めようとする男たちの苦悩、家元の家に生まれた魅惑の女性たち(魔女といってよいのかも)が描かれ、ミステリとしてだけでなく人間ドラマとしても面白い作品です。
また最近注目している作家の斜線堂有紀作品や角川スニーカー文庫ミステリ倶楽部の作品も並べてみました。
それ以外には、先月出版されたばかりの『スーパーカブ8』、妖精作戦はソノラマ文庫の新装版、ロケットガールも富士見ファンタジア文庫の新装版です。
みんな買ってね。
なお、これらの棚は2022年5月9日時点の写真です。売れてしまっている場合があるかも知れませんので、その時はあしからず。
大吉堂さんはこちら。