さて、今回は自転車で世界を旅した人の本を、紹介します。私自身、それほど世界一周には興味が無かったのですが、最近Twitterを見ていると興味がわいてきました。以前から持っていた本もありますが、図書館で見つけたものやネットで探したものなど、今後の読書のために、備忘録の意味もあり、書いておきたいと思います。
世界一周だけで無く、それに近いような旅をした人も含めたいと思い、「世界を旅した人の本」にしました。
石田ゆうすけ
「平穏な人生?それが運命なら自分で変えてやる!」そう決意してこぎだした自転車世界一周の道。だが、砂漠地帯で拳銃を持った強盗が―!身ぐるみはがされた後も疾走し、出会いと別れを繰り返しながら駆け抜けた七年半の旅。笑えて泣ける、大興奮紀行エッセイ。
多分、自転車世界一周した人の本で、一番人気のある本でしょう。実際に自転車旅をしている人が、好きな本としてあげることも多いです。
1995年から2002年までの7年5ヶ月、9万4494km、87ヶ国の旅。
世界一周ものとして、3冊出版されてます。文章は読みやすく、楽しいですね。
坂本達
「タツ。長いこと、巡礼の旅に出るんやってな」。入社4年目の新年会、社長直々の“GOサイン”によって、自転車世界一周の夢は現実になった。しかも無期限&有給休暇扱いで!意気揚々とアフリカに乗り込むも、マラリアと赤痢を併発…。果たして無事にゴールできるのか!?人も自然も味方につけて縦横無尽に世界を回る、爽快紀行エッセイ。
有給休暇を使って、世界一周をした人。1995年から1999年までの4年3ヶ月、5万5000kmの旅。無期限・有給休暇扱いの旅を認めた、ミキハウスという会社もすごいですね。なお、世界一周に使われた自転車は、堺市にある自転車博物館に保管されています。
周藤卓也
こちらは電子書籍。GIGAZINEというサイトで、連載されていたレポートをまとめたものです。2005年から2016年まで5回に分けて、150ヶ国、13万1214kmにわたる旅です。写真の多い電子書籍なので、ちょっと読みにくいかも。
小口良平
事故、強盗、感染症…襲いかかるトラブル、死の淵から救ってくれた人々の温もり、世界中で通じる“魔法の3つの言葉”、人と比べなくていい生き方を見つける。自己嫌悪に悩む青年が成し遂げた約8年半の旅の記録。
2009年から2016年までの7年6ヶ月、157ヵ国、155,502kmの旅です。未読。
中西大輔
日本を離れて気がつけば11年3カ月、僕は自転車で地球を二周していた。雨の日も風の日も、ぬかるんだ道も砂漠の道も、パンクを300回以上繰り返しながらペダルを漕いだ。そして親切な人々との出会い…植村直己冒険賞受賞のサイクリストによる感動体験記。
図書館にあったので、借りました。1998年から2009年までの11年3ヶ月、130ヶ国、15万1849kmの旅。旅のテーマに偉人に会うというのがあって、アメリカでカーター元大統領に会ったり、イカンガーやペレと会ったり。このあたりが他の旅人と違うところ。この本の「第7章 たった一度の恋」のエピソードが良いですね。中西氏は2009年植村直己冒険賞受賞。
こちらはamazonでの評価が、厳しい目です。
井上洋平
カナダのキャンプ地では熊に訪問され、アンデス越えで高山病に倒れ、パキスタン、インドの暑さに苦しみ、ワルシャワで愛車を盗まれ―自転車世界一周の旅は出会いの喜びとともに悪戦苦闘の連続でもあった。しかし、喜望峰に立つという夢は燃え続け、ザイールのジャングル脱出行、マラリアの高熱との闘いに耐えさせた。遂にアフリカ最南端に達したとき、私は亡き友に呼びかけた、〈俺はやったよ〉。六年半、世界を駆け抜けた青春の記録。
こちらも図書館で。1987年から1993年までの6年6ヶ月、13万7652kmの旅です。ちょっと古い本なので、文章が読みにくいかも。
九里徳泰
こちらも図書館で。タイトルからはノウハウ書の印象を受けるが、内容は旅行エッセイです。アメリカ大陸中心の走行記です。時代的な背景もあって、マウンテンバイクに関する内容が強めです。
のぐちやすお
30年間にわたって世界を走り続けてきた放浪サイクリスト・のぐちやすおが、完走した2回の世界一周35万kmと、現在進行中の3回目の世界一周(細切れ編)を題材に、自身の旅のスタイルの移り変わりについて語る。
変化する自転車・荷物・旅の友、変化する旅のしかた、変化する旅のフィールド、そして、変化しないものたち……。のぐち流「自転車世界放浪」の変遷。写真120枚も交えじっくりと語る、のぐち流世界放浪全6章。
未読ですが、エッセイというよりは、ノウハウ本のようです。
山下晃和
荷物を積んで自転車旅へ―。想像以上の楽しみが待っている!人気モデルがハマった自転車旅の魅力が満載!!東南アジアと南米大陸をめぐる自転車旅エッセイ。長期自転車旅に必須のハウツーをやさしく解説。
こちらもタイトルから、ノウハウ書の印象を受けるが、エッセイとノウハウが一冊になった本。アジア、中・南米の旅を書いています。
奥平正和
オートバイと自転車で地球を4周半した著者が一番しんどかったと振り返る激走・感動の旅の記録
??「改めて日記を読み返してみると、つらいことだらけである。それにもかかわらずいまだにこんな旅を続けているのは、それらの苦労を補って余りあるほどの面白さと、感動があるということだ」(本書あとがきから)
53歳での旅ということで、興味がひかれます。
大島義史
見知らぬ場所を自分の足で踏みだしたい!!『会社員自転車で南極点に行く』の著者が綴る世界自転車旅の数々。
自転車で南極を走った人。
青木史也
「人生に後悔を残したくない。学生の時から心にあった自転車で世界一周をやりたい」
熱い思いを秘めた夫と、軽いノリで付いてきた妻。
そんな二人のタンデム自転車での世界一周旅行が始まった。
訪問国43ヶ国、総費用約1500万円、総走行距離2万6000キロの二人旅。
平田オリザ
世界一周自転車旅行を計画した少年オリザは、1979年5月、いよいよ2年間の休学届を高校に提出し、世界へ向かって旅立った。親子関係、友情、異性、民族、貧困、人生、芸術……さまざまな問題にぶつかり、時に悩みながら記録した、劇作家・平田オリザの処女作にして、色褪せることのない傑作冒険旅行記!
池本元光
最後に日本人として初の自転車世界一周した、池本元光氏の本を。JACC 日本アドベンチャーサイクリストクラブ(Japan Adventure Cyclist Club)の創設者でもあります。
JACCの活動については、こちら。
自転車での世界挑戦を考えている方は、ご参考に。
まとめ
ということで、自転車で世界を走った人の本20冊でした。古い本もあって、手に入りにくいものもあります。ただ、amazonなら値段は高いですが、簡単に手に入りますね。古書店を回っていた頃に比べると、いい時代になったものです。
読んだ中ではダントツで、石田ゆうすけ氏の本が面白いと思います。オススメの一冊は、ベタですが「行かずに死ねるか!」ですね。ただ、まだまだ読んでいない本が多いので、これからもどんどん読んでいくつもりです。