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【その1】90年代の富士見ファンタジア文庫 単巻ラノベまとめ【暫定版】

さて、今回は90年代に富士見ファンタジア文庫から出版された単巻ラノベをまとめたものです。90年代のラノベに興味を持って読んでみようと思っても、どれも複数巻の長いものばかり。サクッと90年代を味わえるラノベはないものか?と感じた私と同じような人のために、まとめておきます。

【その2】90年代の富士見ファンタジア文庫 単巻ラノベまとめ>>

なぜ富士見ファンタジア文庫だけなのかというと、とりあえず私の興味を引く作品が多かったからです。いずれスニーカー文庫や電撃文庫も調べてまとめるかもしれません。

ラノベの杜のデータから調べたところ、90年代に富士見ファンタジア文庫で出版された単巻ラノベは70作品ほどです。漏れがあったら申し訳ございません。作品数が多いので、全7回に渡って紹介するつもりです。作品選びの参考程度にしていただけたら幸いです。

なお、90年代と謳っておりますが、富士見ファンタジア文庫創刊の88年からの作品をピックアップしています。細かいツッコミはしないでね。出版年月(amazonへの登録情報)の順番で紹介します。

また、既読作品には星印でオススメ度を添えてあります。未読のものは未評価で、今後読み終わり次第、評価をつけていく予定。あくまでも個人的な好みです。

5.0 必読。これを読まずして、何を読む。
4.0 面白い。読んで損は無し。
3.0 面白い。楽しめます。
2.0 それなりに面白いかも。
1.0 時間があれば、読んでみるのも一興。

大雑把な評価ですが、もし読んだことがないものがあれば、参考にしてください。

ジュラルディン・サーガ1 人外魔境コブの秘密 / 松枝 蔵人

著者:松枝 蔵人
イラスト:麻宮 騎亜
発売日:1988/11

初めに名前ありき。魔道の根本は、モノの名を知ることから始まる―だが、真の魔道を極めようとする青年、アルベルの前に魔道をくつがえす少年、ジェラルドが出現した。さらに、獣に変化するウルゼックもまた、アルベルの常識をくつがえす存在であった。二人と出会うことによりアルベルは、魔道自体に疑問を感じ始める…。新鋭、松枝蔵人が完全書き下ろし、本格ファンタジーに挑戦!

ナンバリングされていますが、続編はないようです。

オススメ度:未読。

超能力はワインの香り / 藤井 青銅

著者:藤井 青銅
イラスト:ものぐさ ずん
発売日:1988/12

赤坂紫は、ごく普通の高校生、のつもりだったんだけど…。ちょっとした事件にまきこまれたことをきっかけに、自分が、お酒を飲むと超能力者になってしまうことを知った紫。―あーん。私は不良じゃないのよ。お酒を飲んで超能力を使うなんて知られたら、あこがれの江戸先輩に嫌われちゃうわ。お願い。私にお酒を飲ませないで!しかし、次から次に事件が起こり、紫の超能力がどうしても必要になって…。学園ユーモアSF、書き下ろし快作。

お酒を飲むと超能力を使えるようになる少女を主人公とした、学園コメディで計4話からなる連作短編。主人公の少女と新聞記者が、日常に起こる諸問題を解決する、探偵物の学園バージョンといったところです。ただ展開に強引なところがあって、むぅ~となってしまいます。ミステリ的にも、活劇的にも、恋愛的にも展開していかなくって、やや物足りないです。

藤井青銅は小説家としてよりも、放送作家としてのほうが有名かもしれません。ライトノベルとしては、アニメージュ文庫から出版された「死人にシナチク」シリーズが有名でしょうか。

オススメ度:

銀河群狼伝 巻の壱 誕生 / 渡辺 由自

著者:渡辺 由自
イラスト:岡崎 つぐお
発売日:1989/09

植民惑星メディス星の片隅に生きる少年ファン・デル。その頭脳の明晰さ、正義感の強さゆえに汚濁の世にはうけいれられないファン・デルであったが、彼はひとつの希望をみつけていた。不良少年グループ〈鬼面党〉のリーダー、ロウブリング・フェルドに大器の可能性を見出していたのだ。ロウブリングを一流にする―それがファンデルの抱いた夢だった。地球政府の弱体化、支配者層の腐敗、時はまさに動乱の世に突入しようとしていた。若者たちの夢と野望に満ちた旅立ち。そのはてに待つものは何か?

ナンバリングされていますが、続編はないようです。

オススメ度:未読。

コミケ中止命令! / 南田 操

著者:南田 操
イラスト:さえぐさじゅん(カバーイラスト)、ものぐさずん(口絵・本文イラスト)
発売日:1989/10

常春の国ノンシャラスの王太子、フィルシード・ゼクォート・トライド四世殿下は親善訪問する憧れの日本に思いを駝せていた。―必ず、必ずコミケに行くぞ!なんと王子はアニメファンだったのだ。同じころ、東京の片隈では、シータが所属する同人誌サークル“シリウス”がコミケに向けて最後の追いこみに入っていた。そこに届いた一通のアヤシイ手紙。それは、ステキな出会いと冒険への招待状だった…。王子暗殺の陰謀。悪徳同人誌の暗躍。そしてついに決戦の時。いざ征かん、コミケ会場へ!アニメを、そして同人誌を愛するすべての人に贈る、トキメキの物語。

ダイヤモンドの埋蔵量世界一を誇る南太平洋のノンシャラス王国の王太子が、日本来訪時に公務を抜け出しアニメスタジオやアニメ関連のお店を楽しみ、最後はコミケでひと悶着という、映画「ローマの休日」の男女入れ替えパターンで、少女小説っぽいタッチのロマンティックコメディ。オタクバッシングが起こった時代のオタクへの応援歌とも言えるのかも。

【90年代単巻ラノベを読む25】南田操『コミケ中止命令! 』を読んで
さて、今回は「90年代単巻ラノベを読む」です。実は89年の作品なんですけど、まぁ勘弁してください。 ...

オススメ度:

真・エクスカリバー伝説 虚空の剣 / 上原 尚子

著者:上原 尚子
原作:杉山 東夜美
イラスト:加藤 直之
発売日:1989/12

時は戦国、小国の安曇は敵に攻め込まれその命運も尽きようとしていた。城主は御家の再興を託し息子、須王を逃がす。安曇城の裏山にある洞窟に逃げ込んだ須王らはそこで、奇妙なものを見つけた。みたこともない金属で出来た鎧を身にまとい怪しい光を発する大刀で地面とつながれたミイラであった。その時、敵の追手が襲いかかる。須王は無意識のままミイラに突き刺さった大刀を抜き、敵を一刀の下に切り捨てた。敵を退け洞窟を出た須王と家臣たちは、そこが今までの土地の風景と一変していることに気が付いた。はたしてマーリンの目的はなにか?10世紀以上も時代を遡り空間を越えた武士たちの運命は…。新進のプランニングライター杉山東夜美の原作と「くたばれ戦車商隊」の作者、上原尚子が贈る全く新しいエクスカリバー伝説。

オススメ度:未読。

悪の江ノ島大決戦 / とまと あき・塚本 裕美子

著者:とまと あき・塚本 裕美子
イラスト:都築 和彦
発売日:1990/02

湘南海岸・江ノ島。その地中では世界征服の陰謀が進行しつつあった…。七里ヶ浜の神森家に下宿することになったゲーム大好き少年・小沢武海は、引越しのドサクサに紛れ込んだ謎のユニット=機械生命体“DOC”を発見し、今まで見たこともない様なモノ凄いシューティングゲームを体験する。ゲームにつられた武海の協力でDOCは通信回線を開き急速に成長していく…。「ダイザッパー」シリーズの作者が描く現代版SFアクション・コメディ。

超生命体的機械を手に入れた高校生とマッドサイエンティスト、それぞれが機械を利用することにより、最終的にPCエンジン+αでコントロールする改造鎌倉大仏と、要塞化され飛行する江ノ島が戦うことになる、ちょっとバカっぽい感じのコメディ作品。

なお、今の若い人はPCエンジンを知らないだろうから補足すると、ファミコンが大ヒットしてその性能に限界が見えてきた頃に、ハドソンとNECが協力して送り出したゲーム機です。「コア構想」という拡張思想があったので、それをうまく小説の中に取り入れたわけです。

オススメ度:

RIO / 笹本 祐一

著者:笹本 祐一
モデル:小川 範子
発売日:1990/02

世界最大の商業宇宙港を抱え、皮肉まじりに“天国に一番近い街”と呼ばれる〈ガリレオ・ステーション〉。この街の片隅に彼女はいた。少女の容貌に似合わぬ、並はずれた運動能力と機械操作能力を持つ彼女は、発達したバイオテクノロジーが生みだしたオーダーメイドの人造人間だった。彼女の名はRIO。フォト・ストーリーで贈るアクションSF連作。

写真をふんだんに使ったフォトストーリーとのこと。2000年にハルキ文庫より『天使の非常手段RIO〈1〉』として、写真をなくした新装版が出版されています。なお、タイトルに〈1〉とありますが、続刊はありません。

RIO (富士見ファンタジア文庫 23-1)
KADOKAWA(富士見書房)
¥6,493(2024/07/05 12:35時点)

オススメ度:未読。

東京忍者 総集編 / ぶらじま 太郎

著者:ぶらじま 太郎
イラスト:安永 航一郎
発売日:1990/03

日本の中枢を担う大都市・東京。ここには数しれぬ邪悪が闇の中でうごめいている。人しれず東京の愛と平和を守るため、日夜この“悪”と戦い続ける者たち、それが正義の番人〈東京忍者〉だ。街角で助けを求める声がする時、高らかな笑い声とともに、弱きを助け強きをくじく正義のヒーロー東京忍者が現れる。「天が呼ぶ地が呼ぶ人が呼ぶ、悪を倒せと俺が呼ぶ。東京忍者、ここに参上!」颯爽と現れ、スパッと事件を解決…。ともかく“悪”は許さない。「正義は勝つ!」正義の叫びが木霊する。待望の熱血感動なりゆく巨編、ついに登場。

奇書として名高い東京忍者ですが、元々はとまとあき作品「宇宙豪快ダイザッパー」シリーズの、通常なら解説が書かれる部分に載っていたものらしいです。このあたりの詳しいことは、「消えたライトノベル作家その1―江古田東京砂漠にまぼろしのぶらじま太郎を見た!(総集編)」を読んでください。

ファンタジア文庫版は入手困難ですが、2016年に新作エピソードを追加して、アドレナライズより「東京忍者」として電子書籍化されました。残念ながら安永航一郎のイラストは掲載されていません。読んでみたい方は、こちらをオススメします。

オススメ度:未読

リュカオーン / 縄手 秀幸

著者:縄手 秀幸
イラスト:天野 喜孝
発売日:1990/07

バロスの街を訪れた、奇妙な2人組。ひとりは機械の体の大男。もうひとりはトゲもウロコもない、非実用的な、それでいてどことなく懐しさを感じさせる姿かたちの少女であった。誰かがつぶやいた―ノーマルだ!その光景を、街の中心にひびえたつ巨大な塔“ネオ・バベル”が静かに、だが、暗い熱意をこめて見つめていた…。人が人の姿を失ってしまった遥かな未来。なぜ人類は変わってしまったのか?そして少女に秘められた、世界を根底から揺るがすほどの謎とは。幻想の未来を重厚な語り口で構築するSFファンタジー。

第1回ファンタジア長編小説大賞準入選作で、巻末の編集部の解説に同期入選作を比較して”軽”の「スレイヤーズ!」、”重”の「リュカオーン」とあります。その評価通り、SF要素の強い重厚な近未来ファンタジーです。人類の種としての衰退に対応するために、獣や昆虫のDNAをかけあわせて獣人にするという設定からしてすごいです。ただ物語自体は構成に凝りすぎていて、わかりづらいように感じます。

雰囲気としては、ソノラマ文庫作品のようなSF色の強い感じです。当時のラノベは軽い感じのコメディ色の強い作品が多かったようですが、こちらの作品のようなちょっと重いSFもあったということで。

オススメ度:

マジカル・ハイスクール / 朝松 健

著者:朝松 健
イラスト:SUEZEN
発売日:1990/11

“魔術って、本当にあったんだな…”魔術マニアの新吾、UFOマニアのホンエン、謀略妄想マニアのシュウ―オカルトマニアの落ちこぼれ三人組による実践魔術〈悪魔喚起〉実験は大成功。校庭に小悪魔が出現した。ところがそいつを、陰険で傲岸なエゴイストの教育実修生・北内東が使い魔にしてしまったから、さあ大変!小悪魔のイタズラで、学園は大パニック。困惑する新吾たち。だが、その悪魔の霊的攻撃を退けた美少女がいた。クラス委員長の松尾真紗美。彼女こそ、儀式魔術の実践者―本物の魔術師だった。―西洋魔術研究家の著者が贈るネオ・マジカル・ファンタジーの決定版。

オススメ度:未読

とりあえずまとめ

以上、ファンタジア文庫創刊の88年から90年11月までの10作品の紹介でした。ここでの注目作品は私は未読ですが、やはり奇書として有名な『東京忍者 総集編』でしょうか。紙版は入手困難ですが、電子書籍があるので、興味がある方はそちらを読んでみるのも良いでしょう。

この中の読み終えた作品でのオススメを聞かれたら、今のところ南田 操『コミケ中止命令!』を挙げます。

【その2】90年代の富士見ファンタジア文庫 単巻ラノベまとめ>>

90年代の富士見ファンタジア文庫 単巻作品まとめリスト
90年代の富士見ファンタジア文庫の単巻作品をリスト化しています。一覧で見たい方はこちらを。
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